『親愛なるA嬢へのミステリー』。事件が起きる、本当の理由は……
小説に目がない綾乃はあるとき、母親に親戚の啓千の世話を命じられる。右手が不自由になり小説家を辞めてしまった啓千(たかゆき)は、現在警察を手伝って事件を解決する素人探偵。彼の家を訪ねると無数の小説があり、綾乃はたちまち部屋...
小説に目がない綾乃はあるとき、母親に親戚の啓千の世話を命じられる。右手が不自由になり小説家を辞めてしまった啓千(たかゆき)は、現在警察を手伝って事件を解決する素人探偵。彼の家を訪ねると無数の小説があり、綾乃はたちまち部屋...
『BEASTARS』1巻の表紙内側にて、作者・板垣巴留さんは同作を「これは動物漫画のヒューマンドラマです」と語っている。言い得て妙、本当にそうなのである。初めて読んだときの衝撃は忘れられない。この作品は動物について描いて...
もしも自分の身の回りにあるモノたちが、心を持っていたら? なんて想像をする人は決して少なくはないはずだ。 子どもの頃から一緒に遊んでいたぬいぐるみや愛用している自転車、日々使っている机や椅子。もしかしたら私が文字を打って...
『ふらいんぐうぃっち』はタイトルの通り、魔女の話である。ただ、ファンタジーというより、人間の暮らしに馴染みすぎていて、「え、そんな感じ?」と脱力するような、ほのぼの日常ストーリーであった。私のまわりにも魔女、いるかもしれ...
『地獄のガールフレンド』は、20~30代の女三人がひょんなことから同居する物語。三人はもともと他人で、立場も年齢も違っていて、友達でも何でもない。それなのになのか、だからこそなのか、日頃の出来事を語り合い、自分の中にある...
吉祥寺で不動産屋を営む都子・富子の双子が、さまざまな東京の街を案内してくれるマンガ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』。第3巻でも、恵比寿や茗荷谷などいろんな場所を巡りつつ、不動産屋にやって来た客にぴったりな街を紹介してい...
『地獄のガールフレンド』は、20代~30代の年齢も属性もバラバラな女三人がシェアハウスをする物語。 シングルマザーの加南さんは、「お母さん」と呼ばれることにしんどさを感じている。子育てをしているお母さんだから、何か自分で...
『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』の第2巻では、離婚を機に一人暮らしを始める主婦や海外から帰国したフォトグラファーなど、住む街に全然執着のなかった人が、自分らしく暮らせる街と家を見つけ、新しい生活を始めていく。 また、不...
1巻から引き続き、意外な戦略で「ジャイアント・キリング」を起こしていく弱小サッカーチーム「ETU」。2巻もまっすぐな努力だけが成功の道でないことをひしひしと伝えてきて、耳が痛いやら感心するやら、せわしない。 本当に、ただ...
マンガ『フルーツバスケット』のたとえ話に、ずっと救われてきた人間である。 物語と直接関係のない、ちょっとした話なのだけれど、いつも私のモヤモヤとした心に寄り添い、掬い上げてくれる。愛蔵版4巻には、中でも一番好きな話が収録...