食品サンプルの歴史と流通事情を紐解く。『食品サンプルの誕生』野瀬泰申
食品サンプルはもはや、立派な日本文化の一つのように思う。海外から食品サンプルを作ってみたくてやって来る、という話もよく聞くし、精巧に出来上がったものを見かけると「これはすごいなあ」と感動もする。しかし。しかし、である。 ...
食品サンプルはもはや、立派な日本文化の一つのように思う。海外から食品サンプルを作ってみたくてやって来る、という話もよく聞くし、精巧に出来上がったものを見かけると「これはすごいなあ」と感動もする。しかし。しかし、である。 ...
「町中華」ブームをひしひしと感じている。懐かしのメニューと味、昭和を感じるレトロな雰囲気……若い世代にとって逆に新鮮であることは確か。私も好きです、特に町中華飲みは最高。 ……とは言っても、町中華って本当に“町に何気なく...
ボルシチ、ピロシキ、ビーフストロガノフ……私のロシア料理の知識は少ない。美味しい料理がもっとあるに違いないのに、そのほとんどを知らずに生きてきた。 そんな中、高山なおみさんの『料理=高山なおみ』を読み、たくさんの新しいロ...
林綾野さん著『浮世絵に見る江戸の食卓』は、浮世絵に描かれた食べ物から食文化を紐解く一冊である。 本書を読む前は「作品に描かれているものだから、きっと豪華な貴族の食事なんだろうな」と勝手に思っていたのだが、いざ目を通してみ...
細川亜衣さんの『料理集 定番』を読んでいたら、「電鍋」という道具に出合った。 どうやら家電の一種らしく、一台でさまざまな料理ができるとのこと。本書によれば「一家に一台」と言われるほど普及しているらしい。内釜に水を張り、食...
細川亜衣さんの『料理集 定番』にて「ストゥファート」の話があった。初めて聞いた名前だったが、どうやらイタリアのシチューを指すらしい。と言っても、日本で食べられているものとは、若干作り方が異なるようである。 もともとは、鍋...
以前、食のイベントに出席した際、とある外国人シェフが「御重」に料理を盛りつけていた。入っているおかずが和食でないことも、余白を持たせながら盛り付けていることも新鮮であった。 よく考えてみると、何も“和食をめいっぱい詰めな...
「大人ごはん」vol.3 の連載「何食べて生きてる?」にて、「アフロ・ブラジル料理」が紹介されていた。 ブラジル料理であれば想像がつくが、アフロ・ブラジル料理となると全く想像がつかない。いったいどんな料理なのか、本誌の「...
池波正太郎氏のエッセイ『江戸の味を食べたくなって』では、二月の印象的な料理として「小鍋立て」を取り上げている。初めて知った料理だが、冬の寒い時期にぴったりだと感じた。同エッセイで紹介されていた素敵な食べ方を記録しておこう...
新型コロナウイルスの影響で外出自粛を迫られ、家で過ごす時間が増えたとき、「お茶を飲む時間が増えた」と友人たちが口を揃えて言っていた。今、私たちが改めて必要としているものが「お茶」なのかもしれない。関心も必要性も最大限に高...