日記は誰かに見られることを想定している?「kotoba」2018年夏号「日記を読む、日記を書く」
日記文学は面白い。誰かの一人称で綴られるリアルな日常は、たとえトンデモ事件が起きなくても楽しいのである。朝起きてから夜眠るまでにしたことを淡々と書いているだけであったとしても、なぜこんなにも、私の心を躍らせてくれるのだろ...
日記文学は面白い。誰かの一人称で綴られるリアルな日常は、たとえトンデモ事件が起きなくても楽しいのである。朝起きてから夜眠るまでにしたことを淡々と書いているだけであったとしても、なぜこんなにも、私の心を躍らせてくれるのだろ...
本屋経営の苦しさや難しさを、よく聞くようになった。出版不況、活字離れ、言葉にすれば簡単だが、その実はもっと複雑ではないかとも思う。情報過多の時代で、情報収集の手段がこんなに増えた今、その中で「本」を選ぶ人が減っていても、...
ここ数年、実家に帰るたびに本棚を漁っては一人で盛り上がっている。自分ものではない、父の本棚だ。もちろん、許可を得て。 料理人の父がこれまでに集めてきたレシピ本や雑誌のバックナンバーを漁っては、ページを捲り、うっとりしたり...
結局、カレーが好きだ。好きな食べものランキングは日々変動するし、年々新しい「美味しい」を見つけている。でも結局、カレーに帰ってきている。カレーがないと、生活はかなり困る。 コロナ禍は良くも悪くも生活を変えたけれど、その中...
「なnD」7号、小さいサイズながら内容が充実しまくっていて、かみしめるように読んだ。面白かった~!! 書きたい感想は山ほどあるが、今回は特に印象的であった、西山敦子さんと近代ナリコさんの対談「ケイト・サンブレノ『ヒロイン...
“ノンスタイルなライフスタイル誌”「生活考察」。生活について考えるインディペンデント雑誌である。今回初めて手に取り、vol.6を読んだのだが、この「生活」というテーマの多様性に驚いた。 実際、掲載されているエッセイたちは...
料理って無限大だ。ある程度型はあっても、レシピは人によって全然違うし、盛り付ける器や添え物も人それぞれ。だからいつも、誰かのつくる料理を見せてもらうのは楽しい。 『&Premium』2020年9月号「真似をしたく...
「暮しの手帖」2020年早春・4号の特集「丁寧な暮らしではなくても」には、随分と驚いた。同誌はずっと、丁寧な暮らしの代表格のように思っていたからだ。自分の暮らしにしっかりと手を掛け、心穏やかに過ごす。バタバタと忙しない日...
沖縄でちょっと“かわいいもの”を買いたいなあとか、“かわいい店”を探したいなあというときは、いつも「porte(ポルト)」を参考にしている。ザ・観光地ではなく、個人経営のカフェや食堂、雑貨屋などがたくさん載っていて、今、...
器はここ数年すっかりハマっているものの一つ。お気に入りの器を見つけてはコツコツと集めている。好きな器があれば、料理も楽しくなるし、生活が豊かになる。 『Casa BRUTUS』No.242 2020年5月号(vol.24...