不朽の名作・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』。意外なあらすじとキャラクター性に驚く
恥を忍んで言います。私は今まで『ドン・キホーテ』を一度も読んだことがありませんでした。さらに言えば、三重県出身ゆえ、ドン・キホーテと言えば「志摩スペイン村(パルケエスパーニャ」のキャラクターのイメージ。 かっこよくて勇敢...
恥を忍んで言います。私は今まで『ドン・キホーテ』を一度も読んだことがありませんでした。さらに言えば、三重県出身ゆえ、ドン・キホーテと言えば「志摩スペイン村(パルケエスパーニャ」のキャラクターのイメージ。 かっこよくて勇敢...
加藤千恵さんの短編・短歌集『ハッピー☆アイスクリーム』、高校生の頃に読まずに済んで本当に良かった。もし高校生の頃に読んでたら、あまりの共感に爆死していたと思う。それくらいに甘酸っぱい高校生の青春が、詰まりに詰まっている。...
そこはかとなく漂う不穏な空気。それをじわりじわりと感じながら、ときに一生懸命気づかないふりをしながら、読み進めていく。あちこちにちらばる気づきたくない伏線を、少しずつ回収して…… 『ボトルネック』は、主人公・嵯峨野リョウ...
雑誌の特集や著名人のインタビューで、たびたび印象に残っている本として『モモ』が挙げられているのを見かける。児童書でありながら、大人が読んでも興味深い本であるようだ。 私は残念ながら、子どもの頃に本書を読む機会はなかった。...
日本語には関西弁や東北弁、博多弁など、数多くの方言がある。これらは、小説やマンガなどのフィクションにもたびたび登場する。 とはいえ、声に出して喋る方言と、文字にして読む方言はちょっと違う。特に文字にしてみると、微妙なリズ...
※画像はイメージ 原田マハさんの小説『デトロイト美術館の奇跡』。デトロイト市財政破綻のため、デトロイト美術館のコレクションが売却されるかもしれない。その大きな事件を一つの柱にして、美術館に訪れる人やコレクター、スタッフな...
meri-kuuのZINE『夢に見るほど日々だった』は、毎日の小さな出来事を短歌にして記録した歌集だ。誰しもの生活の中に何げなくあるモノや、家事や食事といった日常に欠かせない行為が、そのときどきの感情とともに鮮やかに切り...
みのわようすけさんのショートショート集『よくねたパン』を読んでいると、夢と現実の境目が揺らいでいって、不思議な感覚に陥る。これは本当の話? それともフィクション? わからない、でも、面白くてついつい笑ってしまったり、感心...
「空想純喫茶 七つのエピソード」は難波里奈さんによる短編集。クルミド出版が発行している喫茶店にまつわる物語を収録した「喫茶の文体」シリーズの一つである。 各物語の舞台は全て純喫茶。どれも一ページ完結でさらっと読めるが、読...