文房具を改めて大切にしたくなる短編マンガ集。『文房具ワルツ』河内遥
もしも自分の身の回りにあるモノたちが、心を持っていたら? なんて想像をする人は決して少なくはないはずだ。 子どもの頃から一緒に遊んでいたぬいぐるみや愛用している自転車、日々使っている机や椅子。もしかしたら私が文字を打って...
もしも自分の身の回りにあるモノたちが、心を持っていたら? なんて想像をする人は決して少なくはないはずだ。 子どもの頃から一緒に遊んでいたぬいぐるみや愛用している自転車、日々使っている机や椅子。もしかしたら私が文字を打って...
『ふらいんぐうぃっち』はタイトルの通り、魔女の話である。ただ、ファンタジーというより、人間の暮らしに馴染みすぎていて、「え、そんな感じ?」と脱力するような、ほのぼの日常ストーリーであった。私のまわりにも魔女、いるかもしれ...
『地獄のガールフレンド』は、20~30代の女三人がひょんなことから同居する物語。三人はもともと他人で、立場も年齢も違っていて、友達でも何でもない。それなのになのか、だからこそなのか、日頃の出来事を語り合い、自分の中にある...
吉祥寺で不動産屋を営む都子・富子の双子が、さまざまな東京の街を案内してくれるマンガ『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』。第3巻でも、恵比寿や茗荷谷などいろんな場所を巡りつつ、不動産屋にやって来た客にぴったりな街を紹介してい...
『地獄のガールフレンド』は、20代~30代の年齢も属性もバラバラな女三人がシェアハウスをする物語。 シングルマザーの加南さんは、「お母さん」と呼ばれることにしんどさを感じている。子育てをしているお母さんだから、何か自分で...
『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』の第2巻では、離婚を機に一人暮らしを始める主婦や海外から帰国したフォトグラファーなど、住む街に全然執着のなかった人が、自分らしく暮らせる街と家を見つけ、新しい生活を始めていく。 また、不...
1巻から引き続き、意外な戦略で「ジャイアント・キリング」を起こしていく弱小サッカーチーム「ETU」。2巻もまっすぐな努力だけが成功の道でないことをひしひしと伝えてきて、耳が痛いやら感心するやら、せわしない。 本当に、ただ...
マンガ『フルーツバスケット』のたとえ話に、ずっと救われてきた人間である。 物語と直接関係のない、ちょっとした話なのだけれど、いつも私のモヤモヤとした心に寄り添い、掬い上げてくれる。愛蔵版4巻には、中でも一番好きな話が収録...
『フルーツバスケット』愛蔵版2巻は、兎憑きの紅葉が特にフィーチャーされている。ドイツ人と日本人のハーフの男の子・紅葉は、明るく可愛らしく、ムードメーカー的存在だ。たくさんの人に愛され、幸せに育っているように見えるが、彼も...
『メタモルフォーゼの縁側』を読んでいると、涙腺が緩む。女子高生と75歳の女性がこんなふうに友情を築けるなんて、あまりに尊い…… BLが繋ぐ不思議な縁 75歳、夫に先立たれて3年経つ市野井さんは書店を訪れ、美しい絵に惹かれ...