時を置いて行う再読の魅力とは? 時間が経つ、年齢を重ねる、時代が変わる……変化を楽しむ読書
30代に突入し、「時を置いた再読」をする機会が増えた。短期間で何度も読むのではなく、10代の頃などかなり前に読んだものを「どれ、久しぶりに読むか」と読み返すほうである。 時を置いて再読した本は、たまたま手に取ったものもあ...
30代に突入し、「時を置いた再読」をする機会が増えた。短期間で何度も読むのではなく、10代の頃などかなり前に読んだものを「どれ、久しぶりに読むか」と読み返すほうである。 時を置いて再読した本は、たまたま手に取ったものもあ...
2019年10月発売の『&Premium』に掲載されていた座談会にて、こんなやりとりを見かけた。 古川(耕):漱石の作品は改めて読んでみて、「文章うま!」って驚きません? 宇多丸:うん。漱石は同時代の他の作家に比べて圧倒...
ふとしたきっかけで、久しぶりにF・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読み直した。大好きな作品でこれまで何度も読み返してきたわけだが、今回初めて「これは夏にぴったりの本だな」と感じた。 今まで読むタイ...
読書家の多くが抱える「積読」。読みたい本と読める時間はなぜか反比例していく。わが家にもまだ読めていない積読がまあまああって、私はそれを見るたびにちらりとページを捲り、「ああ、だめだめ、今アレ読んでるし」と蓋をしている……...
日本語には関西弁や東北弁、博多弁など、数多くの方言がある。これらは、小説やマンガなどのフィクションにもたびたび登場する。 とはいえ、声に出して喋る方言と、文字にして読む方言はちょっと違う。特に文字にしてみると、微妙なリズ...
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』には、作家の村上春樹さんが1997年~2009年(※単行本版。最新の文庫版は1997年~2011年)に受けたインタビューが収録されている。メディア露出がほとんどない中、こんなふうに...
最近、同人誌をよく読んでいる。リトルプレスやZINEなどといった呼ばれ方もされているものもあるが、いわゆるインディーズというか、一般流通とは違うところで販売されている本の数々のことだ。 なんとなく同人誌と聞くと、アニメや...
文章は読めるのに、内容がまったく頭に入ってこないときがときどきある。単語の意味がわからないということではない。言葉それぞれの意味はわかっているのに全体の内容を理解できず、うまく消化できないということだ。 ただ、『読みの整...
そもそも始めは、別件で豊田市へ赴いたのだった。ついでに、その周辺をふらふらと散歩していたのだ。その折、路地を抜けるといきなり現れたのが『マンリン書店』だった。味わい深い店構えにつられてふらっと入ってみることに。嬉しい出合...
何度でも読みたくなる本たちは、私の人生を豊かにし、支えてくれている。 『&Premium』2019年10月号の特集は、「あの人がもう一度読みたい本」。たくさんの著名人たちが、自分の心に残っている本を紹介している。...