江戸切子ブランド「SENA MISAWA」が気になる。「セブンルール」2020年8月25日放送

フジテレビ系列の番組「セブンルール」にて、堀口切子のブランド「SENA MISAWA」が紹介されていた。最近特に江戸切子が気になっていたので、その作り方やアイデアのもと、これからの江戸切子の未来などさまざまに語られる様子を夢中で拝見した。

優しくてかわいい「SENA MISAWA」のデザイン

江戸切子は何と言っても、美しいデザインが特徴。ある程度パターンが決まっていたり、ブランドごとの定番があったりするのかな、と思っていたのだが「SENA MISAWA」の職人・三澤世奈さんは「彫りながらデザインを決めていく」というので驚いた。

最初にきっちり決め過ぎると、良くも悪くも綺麗なデザインとかにまとまりやすいからだそうだ。同ブランドは既存の枠に当てはまらない、かわいくて優しい雰囲気があるなと感じたが、そうしたデザインは、この決め過ぎない方法で生まれてきたとのこと。

また、職人の方もそんなことをするのだなあと感心したのが、試作品の写真を1000枚ほど撮るというお話。

作ってるときって、どうしても自分たちってものと距離が近くて。じゃあ使うシーンになったらどうなるのかなってなったら、お客さんの目線だとこんな距離が出てきたり、逆にこれを持ってる人を他が見てたらどんな目線かなとか。やっぱり写真を撮ると肉眼とはまた違くて客観的に見れるというか、あと単に可愛くて撮っちゃうだけなんですけど。

「セブンルール」

切子を仕上げるだけでなく、使っている様子を想像してもらい、実際に使ってもらうところまでが「全部セットで完成っていうふうに思うから」と語っていた。

確かに、写真を見ていると「自分だったらどう使おうかな」と妄想がふくらむ。かわいらしい写真であれば、高価な印象もある江戸切子のハードルを、ほどよく下げて間口を広げてくれている。

江戸切子という伝統を残し続けるために

放送によれば、残念ながら江戸切子業界は縮小傾向にあるそうで、江戸切子企業数は徐々に減っていっているらしい。そんな中で「絶やしちゃいけないというか、続いてほしいですよね。やっぱりいいものは残していきたいし」と語る三澤さんが印象的であった。

現在堀口切子はオンラインショップに力を入れ、江戸切子を気軽に購入できる機会を増やそうとしている。また、放送内では外国人の方が工房を見学する様子も見られた。

私は消費者の立場で何気なく購入したり使ったりしているが、その何気ない消費を支えてくれている職人さんの努力を垣間見られた。消費者としてできることは「気に入ったものを買う」「大切に使う」ということなのだろうな。吟味して購入する予定だ。

堀口切子公式ホームページ

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襟田 あいま
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。