遠藤文香『豆皿のある暮らし』から豆皿活用アイデアを学ぶ! 目から鱗のアイデアに驚く

器屋さんで見つけると、ついつい立ち止まって手に取ってしまう豆皿。かわいい、集めたい。でも、うまく使えなさそうだから……と結局買うのを諦めるばかり。

そろそろ勇気を出して買いたい、という気持ちを込めて遠藤文香さんの書籍『豆皿のある暮らし』から活用方法を学ぶことにした。すると、思いもよらないアイデアがたっぷりと載っていて、とっても参考になった。

「豆皿」の基本を知り、固定観念を覆す

そもそも豆皿とは、「直径が2~3寸(6~9㎝)に満たない皿」(p.6)のこと。醤油や塩などの調味料入れ、漬けものなどのちょっとしたおかず入れなどに使われている。かつては少量の塩を盛って活用していたため「手塩皿」とも呼ばれているのだそうだ。

こうしてみると、食卓の中では“おまけ”的な存在に思える。私の認識としても、「ちょっとした料理に使うもの」「自分で使う用というよりは、おもてなしのときに使えたら」などと、副次的な役割を豆皿に求めていた気がする。

しかし本書では、そんな豆皿をメインにした使い方も多数掲載されていた。勝手に使い方を限定してしまっていた自分が恥ずかしい。

気になる豆皿活用アイデアがずらり

では具体的にどんなアイデアが掲載されていたのか? たくさんの活用方法の中から、特にやってみたいものを感想とともにメモ。

大皿やトレイにずらっと並べる

豆皿であれば、大皿やトレイに並べておいてもきちんと料理同士を区切ることが出来る。汁気のあるもの、崩れやすいものも一緒に置くことが可能だ。

何より、立体感が出てよいアクセントにもなるだろう。「食べにくい形状のものを入れると豆皿のみを持ち上げて食べられるのでスマートな食事ができます」(p.8)とあり、なるほど……

豆皿をたくさん並べるときは、「同じ柄や形で揃えなくてもOK」だというのも新発見だった。確かに、小さいサイズだからこそ“盛り合わせ感”があり、まったく違う柄や色合いでもある程度のまとまりができる。

箸置きにする

そもそも料理を盛りつけなければならないというルールもない、と教えてくれたのも本書。盛り付けるものが思いつかなければ、箸置きにしてしまえばいいのである。

箸置きなら何個あっても気分で変えられていい。「うまく使えなさそうだなあ」と泣く泣く諦めた豆皿たちも、今後は箸置きにするかもしれない、という大義名分でガンガン購入していきたい。

キャラクター皿の使い道

キャラクター皿、最近は九谷焼などにもかわいいものが見られるが、正直これこそ、活用が最も難しいと思っていた。インパクトがあったり派手だったりして、料理だけでなくほかの器とも組み合わせづらいことが多いからだ。

しかし、豆皿であれば、料理の邪魔をしないことがよくわかった。特に、料理が載っているときはキャラが見えず、食べ終わると「隠れキャラ」のように登場する演出がかわいい~!

ほかにも、和洋中ジャンル別の豆皿活用法や、豆皿を含めたテーブルコーディネートのコツ、さらには豆皿が手に入る店舗案内など、とにかく豆皿に関心がある人に役立つ情報がこれでもかと掲載されている。豆皿沼にハマりそうな人への、基本の一冊といえそうである。

招き猫の器、フルーツ型の豆皿、サラダボウル

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襟田 あいま
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。