コロナ禍で日常的なお取り寄せが増加した! 『Discover Japan』2020年09月号

コロナ禍で人々の生活は大きく変わった。働き方や生きていくうえで大事にするもの、いろいろ変わったけど、食生活の変化もまた、大きかったんじゃないかと思う。

在宅勤務になった人は外出する機会が少なくなっただろうし、そうでなくても自粛の波は続いている。飲食店に気軽に行っていたあの頃とは、悲しいけれど違う。家での食事が圧倒的に増えたことは、言うまでもない。

この状況の中、家での食事を充実させる「お取り寄せ」が今注目されている。自宅で楽しめるグルメは、なかなか外出できない私たちの強い味方だ。現在お取り寄せ事情はどうなっているのか?『Discover Japan』2020年9月号、「この夏、毎日お取り寄せ。」特集を参考にしながら見てみよう。

お取り寄せサイトへのアクセスは前年比769%越え

特集内のコラム「2020年、お取り寄せルネサンスが起こった!」では、人気のお取り寄せポータルサイト「おとりよせネット」のプロデューサー・伊藤梢さんによるお取り寄せ事情の変化が語られていた。

「おとりよせネット」は年間利用者数620万ほど、掲載商品は5,000点を超える国内最大級のお取り寄せ情報サイト。本書によると、このコロナ禍で目に見えて利用率が高まっているという。その数字なんと、前年比769%。 とんでもない比率である。

最も大きな理由としては、外食の機会が減ったために「普段づかい」にお取り寄せを利用する人が増えたことだろうと推測されている。現に、これまでお取り寄せといえばスイーツなどが多かったが、コロナ禍ではお惣菜やおかず類の需要が高まっているそうだ。

お取り寄せで農業や飲食業を応援したい人が増加

今年の3月頃から、農業や食品加工業、飲食業はかなりの大打撃を受け続けている。私も応援の意味を込めてテイクアウトやデリバリー、通販などを積極的に利用するようにしているが、こうした考えはどうやら、かなり多くの人に広まっているらしい。

「特に『よくお世話になっているあのお店の味を』、『旅行するたびに立ち寄るあのメニューを』と商品選びをされている声が多く聞こえました。ふるさと納税と似た心持ちでご利用される方が増えて、いまも増えています」

Discover Japan 2020年9月号「2020年、お取り寄せルネサンスが起こった!」

食はどんな人にも近しいものである。だからこそ、苦境に立たされている食分野の方々を、少しでも助けたい。そんな思いもまた、お取り寄せ利用の増加につながっているのだ。

多様化していくお取り寄せ

お取り寄せしたい人も増えているが、お取り寄せサービスを展開したい農業、食品、飲食店関係者も増えている。本書によれば、「おとりよせネット」における2020年5月の新規出店数は前年比で576%も増加。とんでもないパーセンテージである。同サイトはコロナ禍以前から運営されているが、実際この数か月でお取り寄せグルメを取り扱うサイトは格段に増えた。

そんなわけで、本書でもかなり多様なお取り寄せグルメが掲載されている。本当にお取り寄せできるものって増えたなあと感じる。フルーツ、缶詰、お酒、そうめんなどは割とお歳暮やお中元でも見かけるのでわかるが、たとえば、フレンチや割烹のコース料理、パンやピザ、パスタ、中華料理などは、ニューノーマル的だなと感じる。

ほかにもアイスクリームやパンケーキなどのスイーツやドレッシングなどの調味料、胡麻どうふなどのおかず類、有名店のレトルトカレーやコーヒーなどなど、お取り寄せで楽しめるものは思っていた以上に幅広い。価格帯も、数百円で頼めるものから、1万円を超える高級品までさまざま。自分の食べたいものや予算に合ったものを探すのもそこまで難しくはない。

なかなか外出しづらい日々が続くが、私は本書を見ながらお取り寄せライフを満喫させる所存である。

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食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。