久しぶりに河内遥『夏雪ランデブー』を読んで泣いた
『夏雪ランデブー』はずいぶん前に、表紙に一目ぼれして買った。緑や花が生い茂るイラストが綺麗で、特にあらすじも知らないままに。でも、私の目に狂いはなかった。今でもずっと、大好きな作品の一つとなっている。 久しぶりに読んだら...
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まだまだ、使い勝手が良くて愛着のわく料理道具を探し求めている。今回は『「日本の手仕事・暮らしの道具店coto goto」の愛用品じまん』を読んで、今欲しいと思える料理道具を探してみた。思った以上にかわいくて素敵な道具ばか...
トーストやホットケーキにバターを塗っているとき、料理にバターを使うとき、ふいに「バターだけ食べたいなあ」と思うことがある。レーズンバターは大好きだし、バター風味のおやつにも目がない。自覚はあんまりなかったけれど、私は実の...
『レ・ミゼラブル』『三銃士』『椿姫』……フランス文学は日本でも数えきれないほどの作品が親しまれ、愛されている。かくいう私も、大好き。好きな作品は数知れず。 フランス文学の感想はこちら! 『フランス小説移入考』ではフランス...
片桐はいりさんのエッセイ『グアテマラの弟』は、グアテマラに移住した弟の話が綴られている。もともと仲良くなかったはずなのに、遠くに住むことで逆に連絡を取るようになり、ネットで電話できるようになってからは、近所の家族よりも顔...
「木漏れ日」は外国語で通じないらしいと、誰かから聞いた。木から漏れ出る光ということは示せても、温かみ、穏やかな様子というニュアンスは伝わらない。あるいは、「コストパフォーマンス」。コスパを気にする概念がそもそも海外にはな...
ウー・ウェンさんの著書『料理の意味とその手立て』は、食材や調味料の扱い方から調理法の基本、具体的なレシピに至るまで、ぎっしりと情報が詰め込まれた料理指南書。特徴的なのは、「中国の家庭料理」という観点から解説がなされている...
よしもとばななさんのエッセイ『小さな幸せ46こ』は、ご自身に起こった小さな幸せを綴ったエッセイ集である。その中で「小さな幸せは、たくさん集まるといつの間にかセーフティネットになるのだと思う」(p.21)という一文があり、...
コンビニで働く人の話かなあと思い、読み始めた。確かに、そうだった。そうだったが、想像の斜め上を行くとんでもない作品であった。「コンビニで働く」という一つの軸を元に、無意識に社会的価値観に沿って生きる人々、それを受け入れら...
加藤千恵さんの短編・短歌集『ハッピー☆アイスクリーム』、高校生の頃に読まずに済んで本当に良かった。もし高校生の頃に読んでたら、あまりの共感に爆死していたと思う。それくらいに甘酸っぱい高校生の青春が、詰まりに詰まっている。...