学生の頃に観た、シェイクスピア劇団「プロペラ」の『真夏の夜の夢』



学生の頃、初めてシェイクスピア作品の演劇を見た。劇団「プロペラ」の『真夏の夜の夢』だった。

プロペラは、イギリスで結成された男性のみでシェイクスピア劇を行う劇団。当時10周年の記念でちょうど来日していて、プロペラの演出家・エドワード・ホール氏の演出、野田秀樹氏の芸術監督就任記念プログラムであった。

俳優陣はすべて男性ゆえに、女性役もすべて、男性が演じていた。男性が演じる女性に、なんら違和感がなくて驚いた。それはセリフの言い回しや身振り手振りまで、計算しつくされているからなのだろうなと感じた。

観始めたときは「男性だけの演劇なんて、初見が特殊なケースだな」と思ったのだが、シェイクスピアが生きていた時代は俳優は男性であることが一般的だったため、ある意味忠実に再現されているとも言える作品だったことを、あとでパンフレットを読んで知った。

シェイクスピア作品は無数に演じられていて、その中でアレンジが効いているものもかなり多い。私も今となっては、ストレートな表現の作品以外にも、劇団子供鉅人の男女逆転「マクベス」や、劇団☆新感線の「メタルマクベス」など、エッジの効いた演劇を観に行ったりしている(図らずも二つともマクベスであった……)。これぞ解釈の自由だなあと感じ、楽しく拝見しているのだ。

コロナ禍になってからは、演劇を観に行く機会もずいぶん減ってしまった。今年はぜひ、劇場に足を運びたいなと思っている。