俵万智の短歌集『未来のサイズ』で、短歌とともに過去の出来事を振り返る
『未来のサイズ』は2013年~2020年の俵万智さんの短歌がまとめられている。俵さんの作品を読みたいなあと思い手に取り、実際楽しく拝見した。……のだが、取り上げているテーマが時事的なものが多いゆえに、思いのほか、ここ10...
『未来のサイズ』は2013年~2020年の俵万智さんの短歌がまとめられている。俵さんの作品を読みたいなあと思い手に取り、実際楽しく拝見した。……のだが、取り上げているテーマが時事的なものが多いゆえに、思いのほか、ここ10...
『今日は誰にも愛されたかった』では、詩人の谷川俊太郎さん、歌人の岡野大嗣さん、木下龍也さんが順番に詩と短歌を読み、「連詩」を作っている。この連詩という形式、特に詩と短歌が組み合わさったものを、人生で初めて読んだ。各作品を...
過去の記憶を思い起こすとき、色が鮮明に浮かぶときがある。自分や誰かが来ていた服、食べていた食べ物、建物、どんなものにも色があって、その色のイメージがぱっと思い出されることがある。 『いろごと』は色をテーマにした短歌・短編...
自分が生まれる以前の文学作品に、どうしようもなく惹かれる。私たちが生きているこの時代の何十年、何百年も前に生きた人たちが、どんなところで暮らし、どんなことを考えてきたのかを知ることができるからだ。 現代では考えられないよ...
加藤千恵さんの短編・短歌集『ハッピー☆アイスクリーム』、高校生の頃に読まずに済んで本当に良かった。もし高校生の頃に読んでたら、あまりの共感に爆死していたと思う。それくらいに甘酸っぱい高校生の青春が、詰まりに詰まっている。...
meri-kuuのZINE『夢に見るほど日々だった』は、毎日の小さな出来事を短歌にして記録した歌集だ。誰しもの生活の中に何げなくあるモノや、家事や食事といった日常に欠かせない行為が、そのときどきの感情とともに鮮やかに切り...