『つくおき』で料理ルーティンを作る。弁当にも夕飯にも使える作り置きの極意

作り置きをいろいろ試していた頃、一番参考にしていたのがnozomiさんの『つくおき』だった。手間は少ないのに美味しいおかずがたくさん紹介されており、忙しい中でもなんとか夕飯やお弁当を作ることができた。

コロナ禍で生活が変化し、作り置きする習慣もなくなってしまったのだが、それでも『つくおき』に掲載されているレシピは重宝している。

一週間分の食事をまとめて作る方法とは?

本書では、平日のお弁当+夕食分をまとめて作り置きする方法と具体的なレシピが掲載されている。週末にメインのおかずを3~4品、サブのおかずを6~10品作り、組み合わせを変えながら食べるシステムだ。

nozomiさんは夫婦二人暮らしで共働きであるため、平日は主に調理をしないように工夫したところ、この方法になったのだという。

面白いのは、1週間分のおかずを作り終えるまでのタイムスケジュール例が記載されていること。どの料理から作り始めればいいのか、待ち時間に何をすればいいのかをきっちりと書いてくれているので、作り置きの段取りを知ることができる。

そのほか、保存容器や使っている調理器具、調味料なども事細かに紹介されており、料理をあまりやったことがない人でも挑戦しやすいのでは?と感じた。

作ってみて美味しかった料理たち

本当にどのおかずも美味しかったのだが、個人的にリピートしているものや印象的だったものをいくつか挙げておこう。

えだまめひじきの鶏団子

鶏むね、えだまめ、ひじき、そしてはんぺんを白だしや醤油で味つけてオーブンで焼く鶏団子。はんぺんを使う習慣がなかったので新鮮だった。

オーブンだと手間もかかるが、ワンポイントアドバイスに「フライパンでも調理OK」とあったので、我が家ではフライパンで作っている。栄養もあってお弁当も華やぐ一品。

ゆずこしょうから揚げ

鶏むねをゆずこしょう入りのたれに漬け込み、揚げ焼きにする。唐揚げは大変だけど、揚げ焼きならすぐ作れるのでありがたい。さわやかな味付けが美味しくてお気に入り。

チンゲン菜とにんじんのポン酢あえ

チンゲン菜は炒め物によく使っていたのだが、このレシピを知ってからは断然こちらを作ることが増えた。夫がチンゲン菜が好きなのもあって、我が家の定番メニューとなっている。

あくまで私のお気に入りを紹介したけれど、このほかにもかなりたくさんのおかずが紹介されていて、そのラインナップの豊富さには感心してしまう。『つくおき』のレシピをいろいろ試していく中で、自分の料理の幅がかなり広がったのも嬉しかった。

おまけの休日レシピも……

基本的に”忙しい平日のための作り置き”というコンセプトではあるが、巻末には休日のためのメニューも掲載されている。

作り置きで余った食材を生かしたレシピも多いので、平日分と併せてルーティンを組むのも良さそうである。パスタやトースト、デザートなど、こちらも簡単に作れて美味しいものばかり。

あるいは、ねぎ塩やみそだれなど、手作り調味料のレシピも。野菜や焼いた肉、魚などを和えるだけで済むので、きっちりとおかずを作りたくない日に重宝する。

“作り置き”と聞くと、効率的に簡単なものをパパっと作る、というイメージがあるように思う。実際この『つくおき』も効率化できるように工夫されているし、簡単にできるメニューばかりだ。

しかし、本書のレシピはそれだけでなく、「料理って楽しい」と思わせてくれた。個人的には、料理の自由度を高めてくれた一冊だった。

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襟田 あいま
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。