古荘美紀さんの器が我が家の食卓を彩ってくれる。地層のような美しい土の模様

すっかりと器の魅力に取りつかれている。食べることが好きで、料理もするとなると、器とは切っても切れない関係なのだ。そしてコツコツと器を集めている中で昨年出会い、以来すっかり虜になっているのが、古荘美紀さんの器である。

まるで地層。土の個性を色濃く感じられる

作家・古荘美紀さんの器は、伊豆の土が使われている。通常、陶芸は「土練り」といって土を練って粘土になったものを素材に使うらしいのだが、古荘さんの器は練らずに薄くたたいた部分を使っているそうだ。この手法によって、地層のように土の模様がそのまま器に残り、素晴らしいアクセントになっている。

土を掘ったときの黒い部分、白い部分、自然な模様を焼きだしています。
何万年もかけて蓄積された成分の無意識な模様。
人が手をかけない自然な美しい模様。
土の奥底にある美しい記憶。

『古荘美紀の陶芸』パンフレット

土の模様が可愛らしくて、つい見つめてしまう。同じ形の器でも、ひとつひとつ表情が違うので、買うときにはじっくりと眺めながら検討する。

小皿に大皿、徳利……多様な作品たち

古荘さんの器は軽くて使い勝手がよく、温かみがある色合いをしている。我が家で使っている器を、いくつか紹介しよう。

まず、大きめの器。独特の土の模様が縁に描かれている。和洋中、なんでも使える。煮物や炒めもの、パスタにもいいし、深さがあるのでスープやシチューもいける。家に誰かを呼んで食事をするときは、メインとなる料理をのせるのが我が家の定番となりつつある。

酢豚を盛りつけ。野菜の色が映える

続いて、ソース入れや徳利として活用しているこちら。先述の地層のような模様はもちろん、注ぎ口までのフォルムも可愛らしい。日本酒を入れたり、ソースやたれを作って入れることも。料理にもドリンクにも使えて万能。

日本酒を飲んだときの一枚

さらに、小皿。こちらはなんと、友人がプレゼントしてくれた。白と黒の二種類で、特に黒は縁だけでなく、表面の色も一皿一皿違っているそうだ。友人がどれがいいかなと器の表情を見て選んでくれたのも嬉しかった。副菜をのせたり、取り皿にしたりと、食卓で大活躍している。

白と黒、それぞれいろんな使い道があって楽しい

美しい器は、いつ見ても心が躍る。器のおかげで毎日の料理が楽しくなる。ふだんのつくりおきや手抜き料理も、古荘さんの器に盛りつけるとちょっと良いものに見えるから不思議だ。

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襟田 あいま
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。