春のやわらか蕪が決め手! 「ソーセージと蕪の白いシチュー」を作る――『日々ごはん』①

高山なおみさんのエッセイ『日々ごはん』では、高山さんがふだん作っている料理と、そのレシピの一部が紹介されている。どれも美味しそうであるが、私がいちばん気になっていたのは、3月のおまけレシピ「ソーセージと蕪の白いシチュー」だった。「蕪はぐずぐず、ソーセージはプリッ、葉っぱはシャキシャキ」という小気味よい食感の謳い文句に誘われて、3月になった今、作ってみることに。

春のみずみずしい蕪を、崩れるほどに煮込んで……

冬の時期はいつも、蕪を買う。煮物に炒め物、サラダにスープ……冬の蕪はどうしたって美味しい。だが、本書に「春も冬とはまたちがうおいしさの蕪が出回ります」とあり、そんなことは考えたことがなかったなあとハッとする。新キャベツや新じゃがいものような感覚だろうか? 何となく冬の食べ物だと思い込んでいた。

作り方をざっと確認すると、気になるポイントがいくつかあった。まず「皮からおいしい味が出るので、ぜんぶはむかないでください」ということ。言われるままに、いつもは綺麗に向いてしまう皮をわざと粗く残してみる。

そして、蕪とソーセージを煮込む。このとき「蕪が崩れるくらいに煮る」というポイントも新鮮だった。いつもの料理なら形を残す程度で留めるが、今回は思う存分、ぐずぐずになるまで煮込んで……

見るからにやわらかそうな蕪が、食欲をそそる。蕪とソーセージの組み合わせも、今までしたことがなかったなあ。和食に使ってばかりだったので、洋食にするのも初挑戦かもしれない。

完成直前に加える、シャキシャキの葉が肝

葉は火を止める直前に入れることで、食感を残す。ふだん煮物を作るときは葉っぱもしっかり煮込むけれど、今回はぐっとこらえて……サラダのようなシャキシャキ感とぐずぐずの蕪とのコントラストがいい感じ。

彩りよく旬の食材を取り入れた、春らしい一皿が出来上がり大満足。優しい味付けで、美味しかった~! ほかのレシピも挑戦してみよう。

もっと「作ってみた」の記事を読む

⇒「作ってみた」の記事一覧はこちら

もっと料理の記事を読む

⇒料理の記事一覧はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
mae
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。