日記は誰かに見られることを想定している?「kotoba」2018年夏号「日記を読む、日記を書く」
日記文学は面白い。誰かの一人称で綴られるリアルな日常は、たとえトンデモ事件が起きなくても楽しいのである。朝起きてから夜眠るまでにしたことを淡々と書いているだけであったとしても、なぜこんなにも、私の心を躍らせてくれるのだろ...
日記文学は面白い。誰かの一人称で綴られるリアルな日常は、たとえトンデモ事件が起きなくても楽しいのである。朝起きてから夜眠るまでにしたことを淡々と書いているだけであったとしても、なぜこんなにも、私の心を躍らせてくれるのだろ...
『僕の休日は誰かの平日』は、いろいろな人が「8月8日」の日記を書いたアンソロジー。 日記って本当に個性が出るんだなと、改めて思う。皆同じ一日を書いているのに、出来事や感情がそれぞれに違うのはもちろん、書き方も分量もさまざ...
『日々ごはん』は料理家・高山なおみさんの日記。第一巻は、2002年の春先から同年の夏が終わるまでの日々が綴られている。たくさんの美味しそうな食事が登場するほか、言葉選びが丁寧でじんわりと沁みる。ときどき読み返すと、心が浄...