美しい文章に焦がれる『STORNER(ストーナー)』ジョン・ウィリアムズ。ある男の生涯
ジョン・ウィリアムズの小説『STORNER(ストーナー)』を読み始めて数ページ、あまりの読み心地の良さにため息を漏らした。なんて美しい文章なんだろう。一瞬一瞬の光景が鮮明に浮かぶ、緻密な描写。それらから浮かび上がるキャラ...
ジョン・ウィリアムズの小説『STORNER(ストーナー)』を読み始めて数ページ、あまりの読み心地の良さにため息を漏らした。なんて美しい文章なんだろう。一瞬一瞬の光景が鮮明に浮かぶ、緻密な描写。それらから浮かび上がるキャラ...
『読書案内 世界文学』はイギリスの作家、サマセット・モームが好きな作家や本を語り尽くした一冊。「読書は楽しくなければならない」とし、とにかく「この作家のここがいい」「この本のここが面白い」と書き連ねている。本オタクとして...
子どもの頃に『ジョージと秘密のメリッサ』に出合うことができていたら、私の人生はどうなっていただろう。今よりもっと想像力が広がって、今よりもっと、誰かに優しく接することができていたかもしれない。 同書は児童向けであるが、大...
クラリッサ(=ダロウェイ夫人)を取り巻く1日を記した小説『ダロウェイ夫人』。彼女がパーティを開くために準備をする中で、自分の暮らしや人生やパートナーについて思いを巡らせ、自分なりの価値観を示していく。 また、クラリッサが...
海外文学には、日本文学とはまた違った魅力がある。特に海外の文化や習慣、歴史等を知れるのは面白く、私は大好き。特にイギリス文学が好きで、院にまで進んでしまったオタクである。 「BOOK MARK」はもともとフリーペーパーで...
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOK MARK』を読んでいて、ふと思い出したことがある。それは、私が思春期にアメリカのYA(ヤングアダルト)小説をめちゃくちゃ読んでいたということだ。 YA(ヤングアダルト)とは、...
ミヒャエル・エンデ『モモ』の感想を見ていると、多くの人が「時間を大切にしなきゃいけない」「効率ばかり求めるのはよくない」といった時間の概念にまつわるものが多い。かくいう私も、同作品を読んで同じことを考えた。 しかし、最近...
『掃除婦のための手引き書』を読み始めたとき、各々の物語が何を意味しているのかよく理解できなかった。各主人公の年齢や性別、属性はバラバラで、舞台もそれぞれ異なる。 しかし、読み進めていくうちにその文章の美しさに魅せられ、属...
ふとしたきっかけで、久しぶりにF・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読み直した。大好きな作品でこれまで何度も読み返してきたわけだが、今回初めて「これは夏にぴったりの本だな」と感じた。 今まで読むタイ...
もう何度目かの読了となるF・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』。大好きな作品である。 30代に突入した今、また読み直してみたところ、どんどんメインキャラクターの一人であるギャツビーが愛おしくなってきて...