『ラオスにいったい何があるというんですか?』村上春樹。異国の意外な文化を知り、思いを馳せる
ラオス……聞いたことはあっても、行ったことはないし、知っていることもほぼない。私の人生では残念ながら、なかなか馴染みのなかった国であるが、村上春樹さんのエッセイ『ラオスにいったい何があるというんですか?』で初めてその魅力...
ラオス……聞いたことはあっても、行ったことはないし、知っていることもほぼない。私の人生では残念ながら、なかなか馴染みのなかった国であるが、村上春樹さんのエッセイ『ラオスにいったい何があるというんですか?』で初めてその魅力...
角田光代さんはエッセイ『世界中で迷子になって』の中で、20代の旅について「20歳の私になかったいちばん大きなものは、余裕だったと思う」と綴っていた。 何かしなきゃいけない、と私は思いこんでいた。何か体験しなくちゃいけない...
内田洋子さんの著書『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』は、予想以上に厚い本だった。SNSで「モンテレッジォという村の、本の行商人の話」といった紹介を見かけて、「へえ~、面白そう」と軽い気持ちで手に取った。こうい...
散歩が好きだ。知らない道を歩くことに、ロマンを感じるタイプである。 『ニッポン線路つたい歩き』は、全散歩好きに薦めたい一冊。著者の久住昌之さんが線路を伝って散歩をした記録が綴られているのだが、今私は、この「線路つたい歩き...
初めてインドに行ったとき、そのあまりの「異国感」に驚いた。ヨーロッパや韓国に行ったときは外国ではあったけれど身近というか、馴染みのある感じがしたのに、インドはまったくの別世界。文化が違いすぎて衝撃的であったことを覚えてい...
本を読むという行為は、場所を動かずできるものではある。しかし、本はさまざまな世界へ連れて行ってくれる。精神的にも、物理的にも。 森まゆみさんのエッセイ『本とあるく旅』は、作品の舞台や作家の故郷など、読書で出会った土地を巡...