『小説の解釈戦略』川口喬一。『嵐が丘』を恋愛物語以外の視点で考える
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』は、読む前からあらすじを知っていた。最初に読んだのはもうずいぶん前だが、確か荒々しい愛の物語であるとどこかで聞いて、「そうなんだ」と思いながらページを捲った。 ところが読み終えてみると、これが...
文学エミリー・ブロンテ『嵐が丘』は、読む前からあらすじを知っていた。最初に読んだのはもうずいぶん前だが、確か荒々しい愛の物語であるとどこかで聞いて、「そうなんだ」と思いながらページを捲った。 ところが読み終えてみると、これが...
デザイン・アート言葉が好きである。が、言葉のデザインやフォントについて考えたことはほとんどない。好きなフォントはあれど、よくワードに使われているものくらいしか知らない。 しかし、どの文字のフォントも、いろんな議論が行われた中で生まれたも...
“おいしい”本ウー・ウェンさんの著書『料理の意味とその手立て』は、食材や調味料の扱い方から調理法の基本、具体的なレシピに至るまで、ぎっしりと情報が詰め込まれた料理指南書。特徴的なのは、「中国の家庭料理」という観点から解説がなされている...
文学吉本ばななさんの小説『彼女について』は「魔術」「呪い」「宗教」などの目に見えないものがキーワードとなっている。目に見えないものを信じること自体はもちろん悪ではない。しかし、それに振り回され、苦しみ、悲しい事件が巻き起こっ...
文学コンビニで働く人の話かなあと思い、読み始めた。確かに、そうだった。そうだったが、想像の斜め上を行くとんでもない作品であった。「コンビニで働く」という一つの軸を元に、無意識に社会的価値観に沿って生きる人々、それを受け入れら...
“おいしい”本林綾野さん著『浮世絵に見る江戸の食卓』は、浮世絵に描かれた食べ物から食文化を紐解く一冊である。 本書を読む前は「作品に描かれているものだから、きっと豪華な貴族の食事なんだろうな」と勝手に思っていたのだが、いざ目を通してみ...
エッセイ最近極端に視力が落ちた。ショック。もともと目は悪いほうだったけれど、まさかアラサーの今、さらに落ちるとは……仕事上、やたらとパソコンを見ているから仕方がないかも、と思いつつ、どこかで「いやもしかして年齢のせい……?」など...
教養素読。手法は知っていたが、その意義についてはあまり深く考えたことがなかった。しかし安達忠夫さんの『素読のすすめ』を読んで、重要性をしみじみと感じた。 「文章の意味理解を後まわしにして、ひたすら朗誦していく」という素読の方...
エッセイ阿川佐和子さんはエッセイや対談をよく読ませていただいていて、檀ふみさんはVISAの連載「元気のダンドリ」の大ファン、という私である。そんな好きなお二人のWエッセイ、『ああ言えばこう食う』はやはり、知とユーモアに溢れていた...
“おいしい”本食品サンプルはもはや、立派な日本文化の一つのように思う。海外から食品サンプルを作ってみたくてやって来る、という話もよく聞くし、精巧に出来上がったものを見かけると「これはすごいなあ」と感動もする。しかし。しかし、である。 ...