ヘレン・ケラーの自伝『わたしの生涯』。思い込み、想像のその先へ
人生で初めて読んだ伝記は『ヘレン・ケラー』だった。目も見えない、耳も聞こえない、話せない状況が信じられず、読み終わった後は自分で目をつぶったり耳を塞いだりして、ヘレン・ケラーの様子を想像してみた。すぐに恐ろしくなってやめ...
エッセイ人生で初めて読んだ伝記は『ヘレン・ケラー』だった。目も見えない、耳も聞こえない、話せない状況が信じられず、読み終わった後は自分で目をつぶったり耳を塞いだりして、ヘレン・ケラーの様子を想像してみた。すぐに恐ろしくなってやめ...
文学夫婦って、すごく不思議。それまで他人だった誰かと、急に家族になる。そこには恋愛関係とも、友情関係とも違う、新しい関係性が生まれていく。在り方は十人十色、千差万別…… 江國香織さんの小説『スイートリトルライズ』は、瑠璃子と...
外食・購入餃子とビールの組み合わせは、いつも心躍る。『肉汁餃子のダンダダン』は餃子をメインに提供する居酒屋。関東を中心にかなり店舗展開されており、今や人気のチェーン居酒屋の一つとなっている。 かくいう私も、『ダンダダン』が結構好き...
外食・購入東日本橋を訪れた際、パッと目に入ったカフェ『Bridge』。風通しの良いオープンな入口で立ち寄りやすく、作業がてらお邪魔することにした。 イーグルビルの重厚な佇まい カフェ自体は現代らしい、シンプルながら洗練された雰囲気...
読書のアイデア2019年10月発売の『&Premium』に掲載されていた座談会にて、こんなやりとりを見かけた。 古川(耕):漱石の作品は改めて読んでみて、「文章うま!」って驚きません? 宇多丸:うん。漱石は同時代の他の作家に比べて圧倒...
読書のアイデアふとしたきっかけで、久しぶりにF・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読み直した。大好きな作品でこれまで何度も読み返してきたわけだが、今回初めて「これは夏にぴったりの本だな」と感じた。 今まで読むタイ...
お酒小川糸さんのエッセイ『洋食小川』にて、お屠蘇の話があった。毎年お屠蘇を手づくりされているそうなのだが、あるとき閃いて、屠蘇散を白ワインに漬けてみたのだという。 残った屠蘇散(ティーバッグのようなものに入っている)を白ワイ...
お酒ラムと言えば、外国のお酒。特に、ジャマイカとかキューバとかベネズエラとか……南米系のイメージが強い。だから「日本でつくられるラム」というのが、いまいちピンと来ていなかった。「Ie Rum Santa Maria(イエラム...
文学梶井基次郎の短編集『檸檬』は、その多くが漠然とした薄暗い気持ちと、それから逃れようともがく様子が描かれている。「なんとなくしんどいな」というふわっとした薄暗さは、日常の小さなストレスや気候や人間関係や、さまざまなものが積...
マンガ『BEASTARS』1巻の表紙内側にて、作者・板垣巴留さんは同作を「これは動物漫画のヒューマンドラマです」と語っている。言い得て妙、本当にそうなのである。初めて読んだときの衝撃は忘れられない。この作品は動物について描いて...