名古屋メシの代表格、ひつまぶし。何度か食べたことはあるし、なんとなく食べ方はわかっているつもりだった。しかし、由緒正しいひつまぶしを提供する『あつた蓬莱軒』に行ってみたところ、改めて“正しい食べ方”を知ることができた。
ひつまぶしってなんだ?
そもそも「ひつまぶし」とは、鰻丼にネギやしょうがなどの薬味とだしが付いた、定食のようなセットを指す。
そのまま鰻丼を楽しむもよし、薬味を散らすもよし、だしをかけてお茶漬けにするもよしというように、食べ方が多様にあるのがその特徴である。代表的な名古屋めしの一つであり、観光客にも好まれている。
『あつた蓬莱軒』は、そのひつまぶしをメインに提供する老舗。店舗は名古屋市の熱田や栄などに数軒あり、ひつまぶしという名前は、同店の登録商標だという。
ひつまぶしの正しい食べ方
席に着くと、テーブルの上に食べ方指南があった。
ひつまぶしの食べ方
- お櫃のごはんを四等分する
- 【一膳目】そのまま鰻丼として楽しむ
- 【二膳目】薬味(ネギ、わさび、のりなど)をかけて食べる
- 【三膳目】薬味+だしをかけて食べる
- 【四膳目】一番好きな食べ方で食べて閉める
個人的にはやっぱりだしをかけて食べる三膳目が好き。四膳目もだしをかけていただいた。いつもはランダムに食べてしまっていたが、四等分して順番に食べるとコース料理のような楽しさがあった。
ちなみに、この日は冷酒「草薙」もいただいた。言わずと知れた熱田神宮の「御神酒」で、さっぱりと美味しく、ひつまぶしにも合う。
ふだん何となく知っているつもりで食べている料理も、より美味しい食べ方があるのかもしれない。ひつまぶしの食べ方を改めて知り、食の楽しみ方の奥深さを再認識したのだった。
お土産にうなぎの骨せんべい。いいおつまみ。