サマセット・モーム『読書案内 世界文学』。本オタクによる、本オタクのための本
『読書案内 世界文学』はイギリスの作家、サマセット・モームが好きな作家や本を語り尽くした一冊。「読書は楽しくなければならない」とし、とにかく「この作家のここがいい」「この本のここが面白い」と書き連ねている。本オタクとして...
『読書案内 世界文学』はイギリスの作家、サマセット・モームが好きな作家や本を語り尽くした一冊。「読書は楽しくなければならない」とし、とにかく「この作家のここがいい」「この本のここが面白い」と書き連ねている。本オタクとして...
子どもの頃から今まで、手を変え品を変え、さまざまな形で読書記録をつけてきた。手書きノートやSNS、読書メーターのようなサービス……いろいろ使った挙句、現在はこのブログにほぼ落ち着いている。 もちろん本を読むだけ、楽しむだ...
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』(単行本版)の解説、リディア・デイヴィス氏の「物語(ストーリー)こそがすべて」にて、「オート・フィクション」の存在を知った。 オート・フィクションとは、「書き手の実体験をそのまま...
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOK MARK』内にある星野智幸さんのエッセイ「SFって、政治小説?」にて、SF作品はたいてい政治を書いている、という話があった。 宇宙で争うような作品はいうまでもなく、管理社会だ...
本棚を眺めるのは好きだ。だって、お気に入りの本しか入っていないから。 積読だって、何かしらに惹かれて購入したものだから、読んでいなくても「大好き」に変わりはない。自分の本棚は愛おしい。だから、本棚が好きな人の気持ちはすご...
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOK MARK』を読んでいて、ふと思い出したことがある。それは、私が思春期にアメリカのYA(ヤングアダルト)小説をめちゃくちゃ読んでいたということだ。 YA(ヤングアダルト)とは、...
よく行く図書館には「返却本コーナー」がある。誰かが借りて返却した本がドサッと並んでいて、ここを覗くのが図書館に行く楽しみの一つになっている。 本屋にせよ図書館にせよ、だいたい全体を一周するように本を見るが、しょせん私の脳...
30代に突入し、「時を置いた再読」をする機会が増えた。短期間で何度も読むのではなく、10代の頃などかなり前に読んだものを「どれ、久しぶりに読むか」と読み返すほうである。 時を置いて再読した本は、たまたま手に取ったものもあ...
ふとしたきっかけで、久しぶりにF・スコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読み直した。大好きな作品でこれまで何度も読み返してきたわけだが、今回初めて「これは夏にぴったりの本だな」と感じた。 今まで読むタイ...
読書とは本を読むことではあるが、実際はそれ以外にもいろんな意味をはらんでいるように、私は思う。読むだけでなく、そこから何かを感じ取ったり、学びを得たり……つまり、本を読むことから得られる体験すべてを指すのではないか。 小...