読書記録を残す意味とは? 読むだけでなく、考える、書く、共有することによる恩恵
子どもの頃から今まで、手を変え品を変え、さまざまな形で読書記録をつけてきた。手書きノートやSNS、読書メーターのようなサービス……いろいろ使った挙句、現在はこのブログにほぼ落ち着いている。 もちろん本を読むだけ、楽しむだ...
子どもの頃から今まで、手を変え品を変え、さまざまな形で読書記録をつけてきた。手書きノートやSNS、読書メーターのようなサービス……いろいろ使った挙句、現在はこのブログにほぼ落ち着いている。 もちろん本を読むだけ、楽しむだ...
本当に読むに価いするものは、多くの場合、一度読んだくらいではよくわからない。あるいはまったく、わからない。それでくりかえし百篇の読書をするのである。時間がかかる。いつになったら了解できるという保証はない。 『読みの整理学...
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』(単行本版)の解説、リディア・デイヴィス氏の「物語(ストーリー)こそがすべて」にて、「オート・フィクション」の存在を知った。 オート・フィクションとは、「書き手の実体験をそのまま...
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOK MARK』内にある星野智幸さんのエッセイ「SFって、政治小説?」にて、SF作品はたいてい政治を書いている、という話があった。 宇宙で争うような作品はいうまでもなく、管理社会だ...
本棚を眺めるのは好きだ。だって、お気に入りの本しか入っていないから。 積読だって、何かしらに惹かれて購入したものだから、読んでいなくても「大好き」に変わりはない。自分の本棚は愛おしい。だから、本棚が好きな人の気持ちはすご...
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOK MARK』を読んでいて、ふと思い出したことがある。それは、私が思春期にアメリカのYA(ヤングアダルト)小説をめちゃくちゃ読んでいたということだ。 YA(ヤングアダルト)とは、...
エッセイの好きなところに、「有益とは言い切れない、何気ない話がつらつらと書かれている」という点がある。誰かの個人的で、何でもない日常や雑感は面白い。 作家の村上春樹さんは『村上ラヂオ2:おおきなかぶ、むずかしいアボカド』...
先日、手持ちのフリーペーパーや冊子を整理していて、ふと気づいた。私は結構、「おまけ冊子」を持っている。 おまけ冊子というのは、本や雑誌に付録でついていたり、映画を見に行くともらえたりする、数ページから数十ページ程度の冊子...
よく行く図書館には「返却本コーナー」がある。誰かが借りて返却した本がドサッと並んでいて、ここを覗くのが図書館に行く楽しみの一つになっている。 本屋にせよ図書館にせよ、だいたい全体を一周するように本を見るが、しょせん私の脳...
オンラインで、ボタン一つで本が買える時代になってから、随分と経つ。コロナ禍で外出できなくなってからは余計に、この恩恵を感じている。 しかしそれでも、本屋に行くことは止めたくない。どんなにオンラインが便利であっても、本屋に...