御徒町『BookRoad~葡蔵人~』にお邪魔した。小さなスペースで国産葡萄からつくられたオリジナルワインを製造・販売している。
エチケットが可愛らしく目印になっているほか、葡萄そのものを食べているような、雑味が少なく甘く、フルーティーな味わいも心地よい。今回はワインを一本購入させてもらったが、またぜひ訪れたい店である。
葡萄の「蔵」と「人」をつなげる店
「葡萄と蔵と人が目に見えない道で繋がり、共に繁栄する」という願いを込めてつくられたという同店。2017年から東京都・台東区で、毎年ワインを醸造し、販売を行っている。
使っている葡萄はどれも山梨や茨城、長野などの国産のものばかり。しかしながら、昔から日本で育てられているようなデラウェアや、スカットベリーAなどの国産品種だけでなく、サンジョヴェーゼやバルベーラなど、日本ワインではなかなか見られない品種もあるので驚きだ。
いったいどうやって葡萄を育てているのか、あるいは日本の気候で育てられるものなのか?非常に気になる。
ワインは一日に二種類、一杯300円で試飲が可能。その日によって試飲できるものは異なるが、一杯でも飲んでみれば『葡蔵人』のワインの美味しさがわかる。
若々しく、葡萄本来の甘みが感じられ、雑味が少ない。丁寧につくられているのだなあと感じた。本来は三階のワイナリー部分で試飲や見学を行っているそうだが、現在はコロナ禍で中止。今は一階の醸造所前で試飲と販売を行っている。
ちなみに私は「富士の夢(今年生産のもの)」「サンジョヴェーゼ(ロゼ)」を試飲でいただいた。富士の夢は美しい紫色と葡萄果汁の旨味が印象的だった。
サンジョヴェーゼはあまりロゼで飲んだことがなかったが、さっぱりとしていながらも味わいにしっかりと輪郭があり、とても美味しかった。
イラストで知る、おすすめのペアリング
『葡蔵人』のワインの何より特徴となっているのが、イラストつきのエチケット。ワインによってさまざまな食べ物の絵が描かれている。
例えば、今年生産された「富士の夢」には、「あんぽ柿」が描かれている。これは味わいのイメージでもあれば、ペアリングにおすすめの食べ物でもあるようだ。
ちなみに、昨年の「富士の夢」には「ザクロ」。生産された年によっても味わいや合わせる食べ物に違いが出るのだろう。ワインに何を合わせたらいいかわからない、という人は、このイラストを参考にするのがおすすめである。
また、相性を特に考えなくても、シンプルにイラストがかわいいので、手土産やお中元などの贈り物にもぴったり。
オリジナルワインもつくれるらしい
これが一番驚いたのだが、なんとオリジナルワインもつくれるらしい。『葡蔵人』で販売されているワインの中から好きな種類を選び、実際に自分で試作、ブレンド、ボトリングを行えるそうだ。
まとめて24本でのみつくれるということで量が多めだが、自分で飲むのはもちろん、友達や家族に分けたり、ちょっと置いておいて次の年に飲んだりしても良さそう。
購入したワインは後日、合いそうな料理をつくってじっくり味わう予定だ。とても楽しみである。
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