松本にうかがった際にお邪魔したのは、『アルプスごはん』。カウンター8席のみの小さな食堂で、長野の食材や農家さんから直接仕入れた食材を使ったやさしく美味しい食事が、体も心も、元気にしてくれる。今回は、ランチタイムに行かせてもらった。
日によって変わる「アルプスごはん」
『アルプスごはん』には、店名と同じメニュー名の「アルプスごはん」がある。長野県産の食材や、農家さんから直接仕入れた食材をつかった料理が10種類近く盛られているプレートだ。ご飯とスープもついていて、定食のようなイメージ。
個人的に一番好きだったのは、裏いなりのかぼちゃコロッケ。かぼちゃの甘味といなりの相性が良くてとても美味しかった。コロッケの衣をいなりにしているのも面白いアイデアだ。
それから、味噌ポタージュ。味噌でつくる汁物ってどうしても味噌汁を想像しがちだけど、こういう調理法もあるんだなあと感心してしまった。クリーミーでまろやかだった。
野菜や発酵食品がたっぷり使われていることもあり、体にいいものを取り入れている感覚。体も心も喜ぶメニューである。
追加メニューの黒カレーちょいがけ、デザート
+300円で、黒カレーのちょいがけ、デザート(この日はトマトのシャーベット)があったので、両方注文した。
黒カレーの色は、黒ゴマによるものだそう。挽き肉がたっぷり入っていて、つぶつぶとした食感と辛みの少ないスパイス感がたまらない。辛いのが苦手な人も食べやすい味だ。
隠し味に赤ワインやコチュジャンが入っているほか、安曇野のスパイス屋「ワタナベカリー店」の「アマクチカリー」も合わさっているそう。コクがしっかりとあるのは、こうした細やかな工夫が効いているからなのだろう。
デザートも夏らしいさっぱりとした味わいながら旨味があり、とっても美味しかった。トマトのシャーベットにいちじくや梅シロップをかけるというアイデアに驚く。旨味と旨みが組み合わさっているような感じがする。
一つひとつの料理に対して、味や食材の組み合わせが丁寧に考えられている。仕入れからこだわってつくられているからなのだろう。
現在はお弁当やテイクアウトを販売中
私が伺った際はイートインのみだったかと思うが、現在(※2020年11月16日現在)はテイクアウトでお弁当や黒カレーも販売しているようだ。近所であれば、ふらりと買いに行くのもおすすめである。
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