京都って実は、相当チョコレート激戦区ではないだろうか。有名なチョコレートショップが多く、しかもどれも個性的。抹茶など京都ならではの食材を使っていることもあり、興味深い。
少し前になるが、祇園にある『加加阿(カカオ)365』にお邪魔した。エスニックな雰囲気漂う名前や和をイメージする暖簾と漢字の店名。一見チョコレートショップには見えない不思議な雰囲気だったが、面白い商品がたくさん並んでいて興味深かった。
チョコレートの“ほんまもん”を知る
『加加阿(カカオ)365』は、チョコレートの名店・京都北山『MALE BRANCHE(マールブランシュ)』の姉妹店だ。
かつて古代マヤ文明の時代に、「神々の食べ物」としてあがめられてきたとされるカカオ。そして、日本らしい四季の歳時とともに、豊かに暮らすことを知っている京都。
この二つを組み合わせ、「世界の本物を京都のほんまもんにして届ける」をコンセプトにチョコレート製品をつくっている。
京都イズム満載のチョコレートたち
店内には、京都らしさがたっぷりと散りばめられたチョコレートたちが並ぶ。
例えば、ボンボンショコラ「京の宙(そら)」。金閣寺や平安神宮、二条城などなど、京都の建築物をイメージしてつくられたチョコレートだ。30種類もあり、どれも表面に各建物のイラストが描かれている。味わいもそれぞれに異なっていて面白い。
あるいは、抹茶とホワイトチョコレートを組み合わせた「抹茶テリーヌ 京ippon」。濃厚な抹茶の味わいとなめらかな食感が特徴。抹茶と言えば京都を思い浮かべる人も多いだろう。手土産にもぴったりである。
どの商品も気になるところだが、その中でも、チョコレートをオリジナルの最中で挟んだ「もなかかお」を購入した。
最中とカカオで「もなかかお」
この「もなかかお」、何とも不思議な味わいで、気がつけば虜になっていた。最中の食感とチョコレートは言うまでもなく相性が良い。中のチョコレートは、ジャンドゥーヤ(ナッツのペーストとチョコレートを混ぜたもの)となっており、自家焙煎のアーモンドを使用しているそう。
確かに甘さの中に、香ばしいナッツの風味が雑じっていて美味しい。最中であれば、かしこまった場の手土産にも持って行けそうであるし、今度は誰かに贈りたいところだ。
同店の商品はオンラインショップでも購入できるため、遠方に住んでいる方にもおすすめ。コロナ禍で外出が難しいからこそ、お取り寄せを楽しんでもいいのかもしれない。
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