レモンを塩で漬けるだけの「塩レモン」。料理のちょっとした味つけに便利だと聞いて、作ってみることにした。すると、簡単にでき、保存もきいて、なおかつ汎用性もある万能調味料として、重宝するようになった。
塩レモン、何から始めればいい?
参考にしたのは、高橋雅子さんの『おいしい新調味料 塩レモン・塩ゆずレシピ』。基本の塩レモンの作り方と、それを使ったレシピの数々が紹介されている。
本書によれば、必要なのはレモンと塩、そしてそれを詰める瓶などの容器のみ。
容器と塩は家にあったため、取り急ぎレモンを購入した。ふだん料理に使うときはレモン汁で代用することが多いので、家にたくさんのレモンがあるのは新鮮である。
レモンの下処理と、詰め方にコツあり
作り方としては、まず、レモンを塩でこすり洗いする。それから櫛形に切り、瓶にレモンの総量の10%分の塩とともに詰めていく。レモンと塩は交互に詰めることがポイントのようだ。本書は写真とともに手順が紹介されていたので、簡単にまねすることが出来た。
ちなみに私の場合は用意した容器とレモンの量が合わず、櫛形をさらに半分に切ってから詰めた。ちょっと乱暴だったかもと反省……
ここから約1週間ほど保存すると、レモンと塩が程よく調和し、美味しい塩レモンが出来上がるという。毎日1回瓶を上下に振りながら、塩をなじませていく。
出来上がった塩レモンの味、そして活用法
そして1週間ほど経ち、塩レモンが完成。見た目としては、多少果汁が多く出ていたものの、そんなに変わっていない印象だ。
ひとまずパスタに加えて、塩レモンとしらすのペペロンチーノを作ってみた。すると、驚いた。レモンの爽やかな酸味はもちろんあるものの、なんだか味にコクがある。レモン汁をかけるよりも、はるかに奥行きのある味わいとなっていたのだ。
正直に言えば、塩レモンが出来上がるまでは「塩に漬けておくだけでそんなに変わるのだろうか?」という疑問があった。しかし、酸味はまろやかになり、塩味にはコクが出て、相乗効果がスゴイ。
そのほか、チキンソテーのソースやサラダのドレッシング、カルパッチョなどに活用するのもいい。また、本書では、塩レモンに着けてからゆでる「塩レモン豚」や南蛮漬け、マリネなどたくさんのレシピが紹介されていて、こちらもとても参考になった。
ちなみに、塩レモンは約3カ月ほど保存がきくだけでなく、数か月で漬かり具合が変わっていくので、味の変化も楽しめる。日々の料理を彩る調味料の一つとして、作り置きしておくのもおすすめ。
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