「和食は難しい」という思い込みを解き放て。『SHIORIの毎日和食』で考え方が変わった

和食って、何となく「難しい」「大変そう」という印象がある。時間をかけて丁寧につくるイメージがあるからだろうか。私も自分で和食をつくり始めるまでは、そう思っていた節があった。

しかし、いざつくってみるとそんなことはない。家庭料理だったら面倒な作業は省いてもOKだし、味つけに困ったら白だしでも麺つゆでも使えばいい。

それに、丁寧につくらなければ美味しくないのではなくて、「丁寧につくったら美味しさが断然増す」が正しくて、手間暇かけなくても美味しいごはんはつくれるのだ。

こんなふうに思えるようになったのは、料理研究家であるSHIORIさんのレシピ本、『SHIORIの毎日和食』を知ってから。今回は本書の内容を振り返りながら、多くの人が抱える和食への思い込みを、解き放っていきたい。

毎日無理なくつくれる和食を提案

『SHIORIの毎日和食』はタイトルの通り、日々の食事に使える和食レシピが掲載されている一冊。「魚介おかず」「肉おかず」「副菜いろいろ」とジャンル別に分かれて、定番レシピがたっぷり紹介されている。

例えば、「魚介おかず」であれば、「さばの味噌煮」や「ぶりの照り焼き」、「肉おかず」であれば「肉じゃが」や「豚のしょうが焼き」、「副菜」は「れんこんきんぴら」や「かぼちゃの煮つけ」など、本当に基本を押さえてくれている。和食初心者にもやさしいメニューばかりだ。

また、おみそ汁やお吸い物などの汁物レシピもあり、これ一冊で基本の和食が出来上がる。

また、野菜の切り方や茹で方、だしのとり方、イカの下処理やあじの三枚おろしの方法など、和食に必要な基本の調理法も、写真付きで丁寧に解説されているのもありがたい。

ごはんの楽しみ方を広げてくれる

和食に欠かせないのが、なんといっても「ごはん」。そのままでも十分美味しいが、丼ぶりや炊き込みごはんにするのもいい。

本書でも、丼メニューや炊き込みごはんのレシピを知ることができる。メニューは赤飯やかやくごはん、親子丼に鯛茶漬け、そぼろ丼などこちらも多様。どれもつくってみたいメニューばかりだ。

おかずを何品もつくるのは大変かもしれないが、丼ぶりであれば、和食のハードルがより下がるのではないだろうか。

写真はイメージ

和食で四季を味わえる

四季折々の食材を活かした料理もまた、和食の魅力といえる。本書には「四季を彩る和定食」のレシピも掲載。

たとえば春ならグリーンピースの「豆ごはん」や「たけのこと絹さやのおすまし」、夏は「冷や汁」や「焼きパプリカのお浸し」、秋は「さんまのかば焼き丼」、冬は「ぶり大根」など、四季を感じる料理が紹介されている。

それぞれ「春うらら定食」「冬ほっこり定食」など、可愛らしい名前もついているのも素敵だ。

さらに、四季の炊き込みごはんや行事のメニューであるおせち、ちらし寿司なども網羅されており、まさに一年中、活用できてしまうのだ。

個人的なお気に入り『毎日和食』メニュー

最後に、『毎日和食』を愛用している私がよくつくっているメニューを紹介しておこう。

和風ハンバーグ

合い挽き肉と玉ねぎのバランスがちょうどいい。玉ねぎの下ごしらえをレンジで済ませるのもカンタンで驚いた。ポン酢とゆず胡椒でつくるソースもお気に入り。一度つくって以来、我が家のハンバーグはこのレシピと決めている。

だし巻き卵

「だし巻きってつくるの難しそう……」と敬遠していたが、このレシピでおいしくつくれたことがきっかけで、定期的につくるようになった。だしの風味が効いているし、ふわっとやわらく仕上がるのも嬉しい。

鶏の照り焼き

皮目がパリッと仕上がるのが好きだ。たれも甘辛く美味しい。添え物として、ピーマンを焼くのもいい。レシピを知るまではレタスを添えることが多かったけど、一緒に焼いたピーマンはより照り焼きと馴染むと感じた。

和食をつくることに不安や抵抗を感じている人は、ぜひ本書を手に取ってみてほしい。気になったメニューを一つつくるだけでも、考えがガラッと変わるはずだ。