中身汁の「中身」は下処理が大事。手間をかけて丁寧に作るハレの日メニュー

「中身汁」とは、豚の中身(=内臓)がたっぷりと入った汁物料理のこと。かつおだしと豚のだし、しいたけなどが入っていて、旨味がじんわりきいた優しい味。内臓は具体的に言うと、大腸・小腸・胃の部分で、沖縄のスーパーではよく売っている。

内臓を使うため、臭み取りの下処理がかなり重要になる。『おきなわいちば』64号「時間がおいしくする料理」では、小麦粉で揉み洗いし、匂いや余分な脂、汚れなどをしっかり落とし、繰り返し茹でてアクを取り除く様子が掲載されていた。それほどに時間がかかる料理なのだ。

これだけ手間暇をかけて作る中身汁は、基本的にお祝い事のときにいただく。私の家族はお正月、お盆、お彼岸などに食べていることが多い。

私はこれが大好きで、家族が作ってくれるたびに大喜びしている。おかわりまでしてしまうほど……味が美味しいのももちろんだが、愛情がたっぷりと込められている気がして、食べていると幸せな気持ちになるのであった。

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襟田 あいま
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。