忙しい日々が続くと、家での自炊がどんどんおろそかになっていく。手を抜くこと自体はもちろん悪くないが、美味しくないごはんが続くのは、食いしん坊としては困ってしまうわけで……
というわけで、頑張らずに美味しく作れるレシピを学ぶべく、近藤幸子さんの『がんばりすぎないごはん』を手に取ったのであった。
ちなみに先の画像は本書を参考に作った「ほうれん草と温泉卵の納豆和え」と「豚肉とレモンのオイスターソース炒め」。どちらもそこまで手間をかけず、サクッと美味しく出来た!
自分らしいバランスを見つけることの大切さ
「がんばりすぎない」。それは私にとって結構大事なことである。なぜなら、私は適度に力を抜くということができず、ついつい100%で頑張って電池切れになってしまうタイプだから……
本書によれば、「がんばりすぎない」とは、「あまりまわりを気にせずに、自分なりのよいバランスを見つけること」(p.5)。おそらく私の場合は、自分と夫がほどよく満足できる美味しいご飯を作ることが重要である。時間や手間を掛けなくても「美味しい!」と思えればOK。
ただ、読んでいてハッとしたのは「作り置き」に関する話。著者の近藤さんは作り置きが苦手だと言い、「便利で助かるというより、私にとっては『あれがあるから食べなきゃ」という義務として重くのしかかってきます」(p.13)とのこと。この気持ち、ちょっとわかる……
私は作り置きは適度にある分には安心できるのだが、まるっと作り置きにすることにはしんどさを感じるタイプ。その日の気分で食べたいものは変わるし、確かにある義務感。「食べるときのワクワクがない」という理由にも共感した。
つまり個人的には、作り置きとその場で作るものの両方のレパートリーがあると安心、といったところ。本書はその場て作るものが中心なので、作り置きと組み合わせていくとしよう。
その組み合わせはしたことがない! 新鮮なレシピが満載
表紙が美味しそうで手に取ったのであるが、パラパラ捲っているとほかにも気になる料理が盛りだくさん。食材の組み合わせが面白くて、「やってみたい」と思うレシピが多かった。例えば、以下。
牛こま肉の小松菜ソースがけ
細かく刻んだ小松菜をオリーブオイルやレモンなどで和えてソースにする。豚バラなどと小松菜をさっと炒めることはあるが、「ソース」にしたことはなかった……これを覚えておけばほかの肉でも、魚でも使える万能調味料という感じ。
豚肉とゆかりのバター炒め
そうそう、ゆかりもあるとふりかけだけでなく、料理にも使えるから助かる……ほかの調味料がなくても、これ一個で味が調う。バターと組み合わせるのも新鮮。シンプルながら美味しそう。
牛肉とさつまいもの赤ワイン煮
赤ワイン煮ってちょっと手間がかかりそう、と思っていたが、本書のレシピを見るに、そこまで時間を掛けずに作れそう。さつまいもの組み合わせは意外だったが、甘みが増すしボリュームも出て、ちょっと飲みたい日のおかずにしたい。
トマトおでん
旨味の暴力!! だしとトマトの組み合わせは最強!!! レンジを活用して時短しつつ作るレシピになっていてありがたい。秋から冬の間に重宝したいメニュー。
毎日凝ったメニューを作るなんてできない、でも、自分のためにも美味しい料理を用意したい。頑張り過ぎずにできるレパートリーが、本書のおかげで増えそうである。
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