『いつかティファニーで朝食を』⑩ 親子で朝ラーメン、徹夜明けの焼きそば



「いつかティファニーで朝食を」の第10巻は、主人公・麻里ちゃんの親友・ヨガインストラクターのリサが結婚。リサの結婚式をきっかけに、いつもの4人が「結婚」について考える印象的な一冊だった。結婚に関するそれぞれの価値観も注目したいところだが、ここではやはり、注目したい「食」について紹介していこう。

大事な話は朝食を食べながら

リサは離れて暮らす父と群馬『らーめん芝浜』へ。朝から営業している同店では、ラーメンに加えて卵の漬け丼や本枯れ生わさび丼などをセットで食べられる。朝食を食べに行く習慣のない父と行くからこそ、この手軽でカジュアルなメニューが良い。

リサ「まずは塩ラーメンから…うん!細麺でスープがあっさり!!朝から食べても重たくない…!チャーシューもやわらか!!」
父「よしオレも食うか うん しょうゆもあっさりしていて朝でも美味しい味だぞ これは動物系と魚系の2つのスープだな うんめぇ うんめぇ」

『いつかティファニーで朝食を』⑩

結婚式を控えているリサは、この日、父に式のスケジュールの最終確認を行うつもりだった。両親が離婚しており、リサは母、姉と一緒に暮らしているが、挙式には父も参加する予定だ。父はリサと肩を並べて食事をしながら改めて、母が挙式への出席を許してくれたことや、リサを育ててくれたことに対しての感謝をこぼす。

センチメンタルな話題ではあるが、朝食の時間だからこそ、暗くなりすぎずに話せるのかもしれない。ラーメンの魅力はもちろん、朝時間の良さも感じるシーンである。

Cor GaasbeekによるPixabayからの画像

24時間営業の焼きそば専門店でひとり朝ごはん

主人公の麻里ちゃんは、勤めているアパレル企業の後輩が辞めることになり、送別会に参加。感傷的な気持ちのまま帰るのは寂しいと、映画館に立ち寄り、夜中の映画鑑賞を楽しんだ。そして明け方にお腹がすいて向かったのが、新宿にある24時間の焼きそば専門店『かぶきち』。

メインメニューはもちろん焼きそばで、大きさが大・中・小の三段階に分かれている。焼きそばの上には生卵が乗っているそうだ。

もやしとねぎと豚肉だけのシンプルなソース焼きそばだけど
麺がところどころパリパリしてて食べたことない食感…!!
そのパリパリに生たまごがトロっとからまって ツルツルッと食べれちゃう!!
これは…止まらん…!!

『いつかティファニーで朝食を』⑩

明け方の時間帯にやきそばを食べるとは、なんとも背徳的な魅力がある。好きな映画を観て、おなかいっぱいに食べて眩しい朝日の中帰宅をする……満足感のある1日(?)を送った麻里ちゃんの後姿がすがすがしい。

子持ちの夫婦でも、二人の時間を楽しむ

専業主婦の栞は夫の善美さんとの間に二人の子どもがいる。夫婦の時間はなかなか取れないと感じていたが、善美さんから「温泉旅行に行こう」と誘われ、子どもたちを両親に預けて出かけることに。

四国へ赴き、温泉や観光を楽しんだ翌日、朝ごはんはうどんを選んだ。小さな子どもたちを連れてはなかなか難しいが、夫婦二人であればフットワークも軽い。

二人が向かったうどん屋『上戸』は、朝の6時から営業しているという。セルフサービスで麺を湯がいたりだしをかけたり、揚げ物をのせたりしてカスタマイズできるのが楽しそうである。

栞「あったかいのにしっかりコシがある!!イリコの出汁が優しいお味!」
善美「冷ぶっかけも中々うまいよ うどん一本が長くてコシがすごい
しっかりした濃いめの出汁がかかってて僕好み」

『いつかティファニーで朝食を』⑩

今回はリサの結婚式があったこともあり、4人の結婚観を織り交ぜたシーンが多かった。朝食のガイドになることはもちろんだが、アラサー女性の多様な生き方を見られるのもいい。



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たけの
フリーの編集者・ライター。食関連の書籍・雑誌・Webサイトで活動中。祖父母は定食屋、両親はレストランを経営。飲食店一家に生まれ、食の虜に。美味しい飲食店や料理、食文化・歴史・ニュースなどを発信しています。