漫画『きのう何食べた?』#1 。炊き込みご飯やぶっかけそうめん、料理のデトックス効果



ドラマや映画でもかなり話題となっている『きのう何食べた?』。私も何を隠そう、大ファンである。改めてになってしまうが、1巻の感想と気になる料理を少しだけ紹介しておこう。

予算以内で旬を楽しむ、シロさんの絶品料理

物語はシロさんとケンジ、恋人同士の暮らしが中心だ。彼らは仕事や人生、同性愛を育む中で直面してしまう問題と向き合いながら、料理によって心の整理を付けていく。

料理好きの弁護士・シロさんは、ケンジと自分のために毎日料理を作る。食費の予算は二人で月2万5000円。決して多いとは言えない予算内に収めながら、食卓を美味しい料理で賑わせるシロさんの腕前には感心してしまう。

第1話では、スーパーでお得に手に入れた食材を使い、炊き込みご飯を作るシーンがあった。野菜の価格を見ながら献立を考える姿は何気ないながらも参考になる。

お まいたけが1パック78円か、買っとくか
かぶも1束100円…これもいっとこう
おっとごぼうも100円か ちょうどいいや
これとまいたけで 炊き込みごはんにするか

『きのう何食べた?』p.10

マンガの中にはさらっと作り方や、作る際のコツなどが紹介されていて、レシピ本としても優秀。ほかにも美味しそうだったメニューをいくつかメモ。

ツナとトマトのぶっかけそうめん

そうめんをゆでてから氷水でしめ、水を切ってツナやトマト、キュウリ、めんつゆなどの材料ををぶっかける。青じそやみょうが、白すりごま、おろししょうがなどさっぱりめの薬味を使うのもいい。

アスパラガスの中華炒め

みじん切りにしたにんにくとしょうがをサラダ油で香りが出るまで炒めたところで薄切りにしたアスパラを加え、鶏がらスープの素などの調味料で中華風に味つけ。仕上げに水溶きかたくり粉でとろみを付ける。アスパラは中華の味付けにする印象がなかったので、チャレンジしてみたい。

料理がもたらすデトックス効果

シロさんが料理を作ることは、暮らしの節約の一面も確かにあるが、精神的な安らぎを求めているということもあるようだ。毎日の仕事終わりの夕飯作りは面倒くささと大変さを伴うものの、「仕事で案件をひとつキレイに落着させたくらいの充実感を一日に一回も味わえるなんて 夕飯作りって偉大だよ」(p.13)という。

さらに、シロさんとスーパーで偶然出会って仲良くなった主婦・佳代子さんは、料理で心のリセットをしているという。

まーまーお料理しよーよ!
料理作ってる時ってちょっと無心になれるじゃない?
だからごはん作るだけでイヤな事あってもけっこうリセット出来んのよねあたし
人によってはそれがパッチワークだったりスポーツだったりお風呂だったりするんだろうけど
あたしは料理かな

『きのう何食べた?』p.148

つね日頃、料理をすることにはさまざまな効能があるなあと感じているが、シロさんが感じる充実感、佳代子さんが感じるデトックス効果にも、やはり共感があった。

2巻以降も美味しい料理の数々が登場する。もちろんストーリーもとっても面白いので、気になる人はぜひ、読んでみてほしいところ。



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たけの
フリーの編集者・ライター。食関連の書籍・雑誌・Webサイトで活動中。祖父母は定食屋、両親はレストランを経営。飲食店一家に生まれ、食の虜に。美味しい飲食店や料理、食文化・歴史・ニュースなどを発信しています。