『村上春樹翻訳ほとんど全仕事』で膨大な翻訳作品とそれらに対する愛を知る
はじめて村上春樹さんの翻訳を読んだのはおそらく、トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』。“小説家が訳す翻訳作品”というものを読むのも、初体験だった。 その後、同じく彼が訳したレイモンド・チャンドラーやスコット・...
はじめて村上春樹さんの翻訳を読んだのはおそらく、トルーマン・カポーティの『ティファニーで朝食を』。“小説家が訳す翻訳作品”というものを読むのも、初体験だった。 その後、同じく彼が訳したレイモンド・チャンドラーやスコット・...
料理は好きである。とはいえ、毎日作るのは大変だ。忙しくて時間が無いこともあれば、面倒に感じるときもある。 ワタナベマキさんの『作っておけて すぐ一皿できる おかずの素』はそんな忙しい(そして料理がちょっと面倒くさい)私た...
毎回魅力的な朝食を紹介してくれるグルメ漫画『いつかティファニーで朝食を』。第9巻は、主人公・麻里子とその親友・典ちゃんに大きな変化が訪れる。環境が変わっていく中で、朝食は気持ちを切り替えるきっかけをくれたり、新たな出発の...
読んだ本をすべて覚えておくのは難しい。内容を覚えておくのはもっと難しい。でも、忘れてしまうのはあまりにもったいない……そんなわけで、多くの読書好きが読書ノートを付けたり何かしらに記録しておいたりしていると思う。 私は数あ...
旬の食材を味わうことは、とても大切なことだと思う。そのときどきを、しっかりと地に足をつけて歩いている感じがする。 自宅で食べる旬も美味しいけれど、プロの料理人がつくってくれる旬の料理は、比べ物にならない。食材の特徴を知り...
世は大個人店時代である(と思う)。誰もが知るチェーン居酒屋も、ひっそり個人経営風の店舗を出している。かくいう私も、オーナーのこだわりやおもてなしの心が目に見えて感じられる個人店舗はかなり好きで、よく出向いている。 しかし...
浅草橋に美味しいフレンチがあるらしいと聞いて、『ル・プティ・ギャルソン』へ。 赤いチェックのテーブルクロスが可愛らしく、フランスの街の定食屋的な雰囲気。たまたま空いている時間だったこともあり、料理やお酒についてもいろいろ...
日本語って豊かだ。ちょっとした状態の違いでもそれぞれにぴったりの表現があって、さまざまな言葉で説明することができる。 その中でも特に、「食」を表現する言葉は格別だと個人的に思う。食べる前の見た目や香り、食感、舌触り、味わ...
新型コロナの影響が顕著になり始めてからもう4、5か月が経つ。いまだに多くの飲食店が苦しめられている。私もできる範囲で利用したいが、何も考えずに行くわけにもいかない。最近は事前にテイクアウトやデリバリーの有無、席の空き具合...
写真家・植本一子さんの日記『ブレブレ愛してる』は、植本さんの仕事や生活、ふだん考えていることなどが率直に綴られている。 簡潔でさらりと読める一方で、一つひとつの言葉に熱がこもっているような感じがあって、読んでいると思わず...