コッペパンの開き方、そして個性豊かな名店たちのこと。『コッペパンの本』
コッペパン。名前を聞くだけでノスタルジーを感じる。子どもの頃から何百回と食べてきたであろうそれは、今もなお、個人的に好きなパンランキングの上位に君臨している。 だから私が『コッペパンの本』に一目惚れし、即座にレジに向かっ...
コッペパン。名前を聞くだけでノスタルジーを感じる。子どもの頃から何百回と食べてきたであろうそれは、今もなお、個人的に好きなパンランキングの上位に君臨している。 だから私が『コッペパンの本』に一目惚れし、即座にレジに向かっ...
食品サンプルはもはや、立派な日本文化の一つのように思う。海外から食品サンプルを作ってみたくてやって来る、という話もよく聞くし、精巧に出来上がったものを見かけると「これはすごいなあ」と感動もする。しかし。しかし、である。 ...
数ある飲食店の業態の中で、一番愛しているなあと思うのは、実のところ居酒屋な私である。なんで、と言われると雰囲気が、お客さんの賑わう様子が、雑多なメニューが、好きだから。一人で行くのも良し、少人数で行くのも良し、たまに大人...
有賀薫さんのスープレシピは、我が家も結構お世話になっている。SNSで発信されているものをヒントに作ることが多かったが、今回はレシピ本『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』を手に取ってみた。 アイデア豊富なのはわかってい...
穂村弘さんの食にまつわるエッセイ『きみがいない夜のごはん』では、日常の食に関する不思議が綴られている。ふだん考えたこともなかったが、読んでいると「なるほど……」と妙に納得させられることも多い。 ゆるりとした文章に心は落ち...
『ずっと使いたい世界の料理道具』は、海外製の料理道具をたっぷりと紹介している一冊。道具の特徴や使い勝手のみならず、開発秘話や生産元の企業理念まで細かく解説されていて、隅から隅まで読むのが楽しい。 今まで道具の生産国はあま...
「町中華」ブームをひしひしと感じている。懐かしのメニューと味、昭和を感じるレトロな雰囲気……若い世代にとって逆に新鮮であることは確か。私も好きです、特に町中華飲みは最高。 ……とは言っても、町中華って本当に“町に何気なく...
伊藤まさこさんの著作はいつも、身のまわりのものへの愛に溢れている。『伊藤まさこの台所道具』では、お気に入りの料理道具とその特徴や好きなポイント、実際に使って作った料理のレシピが紹介されており、眺めるのが楽しい。 誰もが知...
愛読している『おきなわいちば』の最新号、特集は「お酒とコーヒー」。沖縄に通い始めてそこそこ経つし、素敵なお店にもたくさん伺っているし、「知っているお店が多く掲載されているかもしれないな」と思いながら捲った。 が、思い上が...
林綾野さん著『浮世絵に見る江戸の食卓』は、浮世絵に描かれた食べ物から食文化を紐解く一冊である。 本書を読む前は「作品に描かれているものだから、きっと豪華な貴族の食事なんだろうな」と勝手に思っていたのだが、いざ目を通してみ...