「家カレー」、進化しすぎていませんか? ちょっと前まで“いつもの”カレールウで作るのが当たり前だったような気がするのに、今では季節で食材を変えたり、スパイスを変えたりしている。ルウ自体も個性豊かなものが増えていて、選ぶのがより楽しくなった。
気分で、自分なりに考えて作るのももちろん楽しいのだが、やっぱり先人たちの知恵やアイデアもどんどん参考にしていきたい。というわけで、個人的な「家カレー」の参考書をまとめておく。
RiCE no.18「家カレー革命」
「RiCE」のno.18は、「家カレー」をとことん追求した一冊になっている。中でも「家カレー進化論」では、飲食店シェフたちによるユニークなカレーづくりのアイデアが紹介されていた。「燃やす(フランベする)」「乾かす」「触らない」などさまざまな調理法が掲載されていたが、中でも気になったのは「脱玉ねぎ」オニオンレスカレー。
正直、玉ねぎはカレーの要のような存在だと思っていた。老舗の欧風カレーなどは、玉ねぎを炒めるためだけに何時間も要する。それを「脱」するとは……? と思ったら、代わりに長ねぎを使っている! 調味料にもごま油が入っていたりして不思議だけど、相性の良さをひしひしと感じた。
また、スパイスカレーのレシピもいくつか載っているほか、種類豊富に出している「無印良品」のレトルトカレーも取り上げられており、定番から珍しいものまで、さまざまなカレーを学べた。
『きのう何食べた?』16巻のドライカレー
家で作って美味しかったのは、『きのう何食べた?』16巻のドライカレー。ドライカレー自体は今まで何度かつくったことがあったのだけれど、いつもと違うのは、仕上げにピーマンが入っていることであった。
煮込んだ後に入れてさっと炒めるのだが、これがいいアクセントになっている。食感が楽しい。ドライカレーではあるものの、ナシゴレンのような印象も受ける。アレンジ方法としてナスやとろけるチーズを加えるアイデアも掲載されていたので、それもまたチャレンジしてみたい。
家でゆっくりとカレーを作っている時間は、なんだか充実していて心が満たされる。自分の発想と、いろんな人のアイデアを組み合わせて、「我が家のカレー」を追求していきたい。
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