皆が眠っている間に働く人たちのこと。絵本『よるのあいだに…』
コロナ禍を経て、夜中に出歩くことが極端に減った。昼間が私の暮らしの中心にあり、夜は眠り、休みの時間となっている。しかし、私が眠っている間にも、世の中を支えてくれる人たちがいることを、忘れたくはない。24時間365日、誰か...
コロナ禍を経て、夜中に出歩くことが極端に減った。昼間が私の暮らしの中心にあり、夜は眠り、休みの時間となっている。しかし、私が眠っている間にも、世の中を支えてくれる人たちがいることを、忘れたくはない。24時間365日、誰か...
今井夏美さんの『いい日だった、と眠れるように 私のための私のごはん』。今井さんの日常生活で作っているお料理のレシピたちと、食卓まわりの話を綴ったエッセイがまとめられている。「『食いしん坊』と言われ続けた人生」(p.2)(...
伊藤まさこさんの『おいしいってなんだろ?』のまえがき、「できたら、なるべくたくさんのおいしいを味わって死にたい」という言葉には、全面同意。「おいしい」はいつだって楽しくて、嬉しくて、幸せ。生きているうちに、できるだけ味わ...
食×アートには弱い。美術館に行って食卓の風景の絵画を見つけると、気がつけばじっと立ち止まって、眺めている。思うに、私は食べ物を「美味しい」とは別に「かわいい」「美しい」などの感情で捉えることも多いからかもしれない。その証...
『今日は誰にも愛されたかった』では、詩人の谷川俊太郎さん、歌人の岡野大嗣さん、木下龍也さんが順番に詩と短歌を読み、「連詩」を作っている。この連詩という形式、特に詩と短歌が組み合わさったものを、人生で初めて読んだ。各作品を...
内田洋子さんの著書『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』は、予想以上に厚い本だった。SNSで「モンテレッジォという村の、本の行商人の話」といった紹介を見かけて、「へえ~、面白そう」と軽い気持ちで手に取った。こうい...
まだまだ、使い勝手が良くて愛着のわく料理道具を探し求めている。今回は『「日本の手仕事・暮らしの道具店coto goto」の愛用品じまん』を読んで、今欲しいと思える料理道具を探してみた。思った以上にかわいくて素敵な道具ばか...
トーストやホットケーキにバターを塗っているとき、料理にバターを使うとき、ふいに「バターだけ食べたいなあ」と思うことがある。レーズンバターは大好きだし、バター風味のおやつにも目がない。自覚はあんまりなかったけれど、私は実の...
『レ・ミゼラブル』『三銃士』『椿姫』……フランス文学は日本でも数えきれないほどの作品が親しまれ、愛されている。かくいう私も、大好き。好きな作品は数知れず。 フランス文学の感想はこちら! 『フランス小説移入考』ではフランス...
「木漏れ日」は外国語で通じないらしいと、誰かから聞いた。木から漏れ出る光ということは示せても、温かみ、穏やかな様子というニュアンスは伝わらない。あるいは、「コストパフォーマンス」。コスパを気にする概念がそもそも海外にはな...