私の好きなグルメマンガまとめ。暮らしに寄り添う、オタクに追求……自分らしく「食」を楽しむ物語

美味しそうな料理の描写、キャラクターたちがそれを満足げに頬張る様子、食事というテーマの中で描かれる日々の楽しみ、悩み……グルメマンガにはたくさんの魅力が詰まっている。

人生のそばに「食」はある

「食」は、人生においてなくてはならないもの。健やかなるときも病めるときも、必要不可欠な存在である。だからこそ食にまつわる物語は、ときに人間模様や何気ない暮らしを描き出す際に重要な役割を果たす。

きのう何食べた?

シロさんとケンジ、二人の食卓を中心に、何気なくも温かい暮らしぶりを描いた作品。料理が毎回美味しそうなのはもちろんだが、料理が人と人とを繋いだり、精神的な安らぎになったりしていて、「食」が暮らしにおいて大切な存在であることを教えてくれる。

登場する料理の多くは作り方も解説しており、レシピ本としても活用可。我が家でも実際、いくつかシロさんの料理に挑戦してみている。

いつかティファニーで朝食を

アラサーの女性4人が集まって、毎度朝食を食べながら、仕事や恋愛や人生の悩みを話し合うストーリー。30代前後の女性のリアルな問題に共感しつつも、美味しそうな朝ごはんの描写についついお腹が空いてくる……ちなみに本作品で登場する飲食店は、どれも実在する店ばかり。朝食巡りのガイドブックとしてもありがたい存在。

「食」のオタクに際限なし

「食」の分野は幅広く、奥が深いゆえに、一定のテーマを追求しまくる人々もいる。グルメマンガで描かれるキャラクターたちにもやはりオタクがいて、私はそんな彼らを見るのが大好き。

オリオリスープ

主人公の織ヱ(おりえ)は、大のスープ好き。ランチタイムにはスープのある店に出かけたり、お気に入りの店が休みの日にはわざわざ会社の給湯室で作るほど。同僚たちは「まただ」「また始まった」なんて思いながら、彼女のスープ愛をひっそりと見守っている。ときにみんなで取り分けて食べ、同僚たちの心とお腹が満たされていくシーンは、こちらの心もじんわりと温まる。

登場するスープはどれも実際に作れるものばかり。スープやお吸い物のほか、「琵琶のコンポート」や「カレーうどん」など、一般的に“スープ”と言われるものではないけれど、汁と食材の組み合わせになっている料理がたくさん登場するのも面白い。「これは見方によってはスープかも!」と楽しみながら読んでいる。

いぶり暮らし

巡と頼子のカップルが、週末に燻製料理を楽しむマンガ。同棲の日常を描きつつ、手間暇をかけて燻製を楽しむ二人の様子が温かい。

また、登場する燻製料理が多様。卵やハムなどの定番から、枝豆、挽き肉、調味料にいたるまで、何でも燻製してしまう。家でだけでなく、釣り場や旅先でも燻製を楽しんでいる。ちなみに我が家で実際に挑戦してみたのは、チーズ、ウインナー、餃子、ししゃも。どれも簡単で美味しくて感動した。

振り返ってみれば、物語を楽しむために読み始めたグルメマンガたちは、いつのまにか私の「食の参考書」にもなっているらしい。登場する料理を作ってみたり、紹介されている飲食店に行ってみたり……人生を豊かにしてくれる存在でもあるのだと、改めて気づいたのであった。

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襟田 あいま
食べること・読むことがとにかく好き。食と本にまつわる雑感を日々記録しています。