浮世絵で江戸の食文化がまるわかり?『浮世絵に見る江戸の食卓』
林綾野さん著『浮世絵に見る江戸の食卓』は、浮世絵に描かれた食べ物から食文化を紐解く一冊である。 本書を読む前は「作品に描かれているものだから、きっと豪華な貴族の食事なんだろうな」と勝手に思っていたのだが、いざ目を通してみ...
林綾野さん著『浮世絵に見る江戸の食卓』は、浮世絵に描かれた食べ物から食文化を紐解く一冊である。 本書を読む前は「作品に描かれているものだから、きっと豪華な貴族の食事なんだろうな」と勝手に思っていたのだが、いざ目を通してみ...
素読。手法は知っていたが、その意義についてはあまり深く考えたことがなかった。しかし安達忠夫さんの『素読のすすめ』を読んで、重要性をしみじみと感じた。 「文章の意味理解を後まわしにして、ひたすら朗誦していく」という素読の方...
食品サンプルはもはや、立派な日本文化の一つのように思う。海外から食品サンプルを作ってみたくてやって来る、という話もよく聞くし、精巧に出来上がったものを見かけると「これはすごいなあ」と感動もする。しかし。しかし、である。 ...
大学生の頃、イギリスへ行って聖地巡礼のように好きな作家の出身地や物語の舞台を歩き回った。イギリス文学オタクだった私は何もかもにテンションが上がって、立ち止まってはじんわり世界観に浸り、現地の空気を存分に吸った。 『清少納...
「沖縄の建築物」と聞いて思い出すのはあの鮮やかな赤瓦。あるいは古き良き木造建築の家……だけではない。 そういう人も多いかもしれないが(そして、それも確かにそうなのだが)、沖縄に通い始めて気付いたのは、コンクリートの建築物...
子どもの頃、食事の基本は一汁三菜であると習った気がする。しかし大人になって、自分が食事を作る側になってみると、実際に毎日一汁三菜を準備するのは大変。時間がなくて、面倒くさくなって、「やってらんない!」と投げ出したくなる。...
村井弦斎『台所重宝記』は、1905(明治38)年に初版発行。小説『食道楽』から実用部分をピックアップして再編集された、台所仕事に関する実用書だ。 当時、知識を学ぶ本が多かった中で「実際に役に立つ本」として珍しがられ、重宝...
海外文学には、日本文学とはまた違った魅力がある。特に海外の文化や習慣、歴史等を知れるのは面白く、私は大好き。特にイギリス文学が好きで、院にまで進んでしまったオタクである。 「BOOK MARK」はもともとフリーペーパーで...
いつでも美味しいご飯を食べたい。でもなかなか料理をする時間が取れないまま、適当に済ませてしまうことも多々ある。そんなとき、常備菜をきちんと準備している人や、段取りよく何でもこなしている人を見ると、尊敬の念が堪えない。 「...
「町中華」ブームをひしひしと感じている。懐かしのメニューと味、昭和を感じるレトロな雰囲気……若い世代にとって逆に新鮮であることは確か。私も好きです、特に町中華飲みは最高。 ……とは言っても、町中華って本当に“町に何気なく...