料理って十人十色。「真似をしたくなる」レシピたちを一気にのぞき見。――『&Premium』2020年9月号

料理って無限大だ。ある程度型はあっても、レシピは人によって全然違うし、盛り付ける器や添え物も人それぞれ。だからいつも、誰かのつくる料理を見せてもらうのは楽しい。

『&Premium』2020年9月号「真似をしたくなる、あの人の手料理」は、立場・年齢・性別もさまざまな人たちが、それぞれに思い入れのあるレシピとそれにまつわるエピソードを紹介している。レシピ本でもあるが、その一方でエッセイのようでもある。本誌から、素敵な料理をいくつか見てみよう。

手料理は人それぞれ……気になるレシピ

特集「家で料理を楽しむ人たちの、お気に入りの一皿」では、料理好き26人による、とっておきの一皿が紹介されている。簡単につくれるものから、ひと手間もふた手間もかけるものまでさまざまだ。

とにかく簡単、すぐにつくれる家ごはん

どんな料理好きでも、毎日つくるのはしんどい。レパートリーの中にちゃちゃっとできる簡単料理を持っておくのは、とってもとっても大事なことである。

ブランディングディレクターの福田春美さんが紹介している「とろ卵キュウリ和え麺」は、キュウリ・卵・麺のみの材料、調味料もしょうゆ、みりん、ごまだけとシンプル。超・簡単で美味しそうな一皿だ。「要所要所で準備しておくと簡単でおいしい“ずぼら飯”ができますよ」とのことで、料理好きはもちろん、あまり得意でない人でもつくれそうなレシピである。

あるいはバイヤーの中山良子さんが紹介していた「夏野菜のクミンオイスターソース炒め」。炒めるだけという簡単な手順ながら、色とりどりの野菜を使い、クミンやマスタードシートを取り入れることでアジア系の居酒屋風に仕上がっている。スパイスを買うだけなら難しくないし、ぜひ挑戦してみたい。

映画やドラマで見たあの味を再現

映画などの作品を見ているとき、ついつい料理に目が行くことがある。

写真家の中川正子さんが紹介していた「ガスパチョ」は、スペイン映画『神経衰弱ぎりぎりの女たち』を見たことがきっかけでつくりはじめたのだという。「劇中で主人公の女性がむさぼるように食べていたガスパチョの色彩がとにかく鮮烈で。そのおしゃれさに心躍り、先生にレシピを聞いて見よう見まねで作った思い出があります」。何となく難しい印象もあったが、レシピを見てみるとそうでもなさそうなのでつくってみたいところ。

スタイリストの竹内万貴さんは、ネットフリックスの人気ドラマ『梨泰院(イテウォン)クラス』で見たスンドゥブチゲを再現していた。

日本で鍋というと大きな土鍋を囲むイメージですが、ドラマのなかでは小さな鍋で1人分ずつ作っていたんです。しかも調理も食べるのも、スッカラ(韓国の大きな匙)一本。その様子がかっこよくて、すぐに1人用のチリ鍋を買いました

映像作品で美味しそうに食べている人がいるとつい惹かれてしまう気持ちはよくわかる。器まで再現するのも楽しそうである。

これ、家でつくれるんだ……な、お店レシピ

レシピのなかには、「あ、これ家庭料理で作れるんだ!」と感心したものもいくつかあった。

例えば料理写真家の福尾美雪さんが紹介していた「ジャンボしゅうまい」。家で焼売をつくる習慣がないので、真似してみたい。東京・駒田東大前の人気定食店『菱田屋』のしゅうまいを店主直伝で教わってつくっているのだそうだ。皮からあふれ出ている挽き肉がとても美味しそうである。

皮にこんもりと肉だねをのせて、くびれをつくるようにくるむ。皮から大幅に肉がはみ出してもいい。普通の2倍くらいの肉量ですが、それが感動的な肉々しさを生むんです

それから、『LIFE』オーナーシェフ・相場正一郎さんが紹介している「レバーペースト」。レバーペースト=お店で買うものだったけれど、いざレシピを見てみると私にも作れそうで驚いた。こういう「お店で食べるもの・買うもの」と思っていたものが自宅でつくれるとなれば、料理の幅が広がる。

卵料理の可能性を、もっともっと広げる

綴じ込みの企画では、「みんな大好き!たまご料理のレシピブック」と題して、さまざまな方がつくる卵料理が紹介されていた。

目玉焼きやオムレツなどの基本料理を服部栄養専門学校の西洋料理次席教授・大野文彦先生が教えてくれるほか、食文化研究家・スギアカツキ先生や編集者のツレヅレハナコさん、料理研究家・内田真美さんが個性豊かな卵レシピを伝授してくれている。

料理系はまだチャレンジできていないものばかりだが、ツレヅレハナコさんの自家製マヨネーズはつくってみたところ美味しくてハマった。思ったより材料が少なく気軽につくれるほか、市販に比べて脂っこさが少ない点も気に入っている。

卵料理は本当に多様性がある。卵はふだん何気なく使っているけれど、改めて卵料理を楽しんでみたい。

料理はたとえ基本があっても、毎日つくっているうちにその人の色が出るものだとつくづく感じる。本誌を参考にしながら、もっといろんな料理に挑戦していこう。



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