沖縄ではじめて「三枚肉」という言葉を聞いたとき、「いったいどんな肉なんだ?」と疑問符が頭上を舞った。
ちなみに私の弟は「三枚の肉だと思った」そうで、実際に三枚の豚肉がのった沖縄そばを疑いもなく食べたと言う。しかし後に「次にそばを食べたときは四枚くらい乗っていて、『どういうこと?』と思った」と言うから、わが弟ながら、ちょっと間抜けでかわいい。
三枚肉は、三枚の肉なんかじゃない。豚バラ肉のことである。
「三枚肉」と呼ばれる意外な由来
『おきなわいちば』64号によれば、三枚肉とは豚のあばら骨の肉のこと。皮・赤身・脂身が三層になっていることから「三枚肉」というそうだ。やわらかい肉質でラフテーなどに使われている。
なるほど、三枚というのは層のことだったのか……
三枚肉は下茹でしてから使うのが基本
さらに『おうちでうちなーごはん!』では、三枚肉の使い方が記してあった。沖縄料理のチャンプルー、ンブシー、イリチーなどに使われる三枚肉は、まず下茹でしておくことが基本のようである。塊のままやわらかくなるまでじっくりと茹で、冷ましてから使うそうだ。
我が家では簡略化してポークを使ってしまうのだが、ここではまとめて作って保存して置き、常備菜のように使っている様子が綴られており、とても参考になった。
三枚肉を常備しておけば、沖縄料理以外にも使えそうでは? 一度まとめて作って、我が家でも活用してみたいなあと考えている。
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