食による個人的「幸福論」。食べることで自分を満たす
飲食店一家に生まれ育った所以なのかはわからないが、私は割と「食」で幸せを満たすタイプだと思う。嫌なことがあっても美味しいものを食べたらある程度忘れられるし、逆に嬉しいことがあったときも「よーし今日は美味しいものを食べてお...
飲食店一家に生まれ育った所以なのかはわからないが、私は割と「食」で幸せを満たすタイプだと思う。嫌なことがあっても美味しいものを食べたらある程度忘れられるし、逆に嬉しいことがあったときも「よーし今日は美味しいものを食べてお...
よしもとばななさんのエッセイ『小さな幸せ46こ』は、ご自身に起こった小さな幸せを綴ったエッセイ集である。その中で「小さな幸せは、たくさん集まるといつの間にかセーフティネットになるのだと思う」(p.21)という一文があり、...
本当に読むに価いするものは、多くの場合、一度読んだくらいではよくわからない。あるいはまったく、わからない。それでくりかえし百篇の読書をするのである。時間がかかる。いつになったら了解できるという保証はない。 『読みの整理学...
私は食べるのが好きだが、食べ物モチーフのグッズもかなり好きだ。見かけるとついつい、見入ってしまうし、買ってしまうし、集めてしまう。特に文房具。気がつけば、食べ物のイラストや写真の入ったグッズに溢れている…… 今回は手持ち...
実家が飲食店で、おまけにフードライターをやっていると、「美食家」「グルメ」「舌が肥えている」などといったレッテルを貼られてしまう。 褒め言葉として言ってもらえることも多いので本当に申し訳ないのだが、私はこの手の言葉が苦手...
エッセイの好きなところに、「有益とは言い切れない、何気ない話がつらつらと書かれている」という点がある。誰かの個人的で、何でもない日常や雑感は面白い。 作家の村上春樹さんは『村上ラヂオ2:おおきなかぶ、むずかしいアボカド』...
2022年の今になって、『ジョジョの奇妙な冒険』にドハマりしている。令和の、この、今に。なんだこの素晴らしい作品は。なぜ私は今までハマらなかったんだろう。それほどに、愛をもって、どっぷりと沼に浸かっている。 ハマれなかっ...
ライターを生業としている。ともなると、仕事はまず「書くこと」である。しかしこの「書く」はなかなかにやっかい。 まず、必ず一定時間で書き終えられるとは限らない。内容によって時間は伸び縮みする。取材した内容が複雑であればさら...
ミヒャエル・エンデ『モモ』の感想を見ていると、多くの人が「時間を大切にしなきゃいけない」「効率ばかり求めるのはよくない」といった時間の概念にまつわるものが多い。かくいう私も、同作品を読んで同じことを考えた。 しかし、最近...
久しぶりにこのタイプのチーズケーキを見て、思わず「うわあ、大好き」とこぼしてしまった。昨今は多様なチーズケーキが登場していて、どれもやはり美味しいのであるが、この表面がテロンと輝く“ザ・喫茶店のチーズケーキ”みたいなタイ...