グルメでも美食家でもなく、ただ「食」が好き。自分にとって美味しいものが美味しい
実家が飲食店で、おまけにフードライターをやっていると、「美食家」「グルメ」「舌が肥えている」などといったレッテルを貼られてしまう。 褒め言葉として言ってもらえることも多いので本当に申し訳ないのだが、私はこの手の言葉が苦手...
実家が飲食店で、おまけにフードライターをやっていると、「美食家」「グルメ」「舌が肥えている」などといったレッテルを貼られてしまう。 褒め言葉として言ってもらえることも多いので本当に申し訳ないのだが、私はこの手の言葉が苦手...
最近極端に視力が落ちた。ショック。もともと目は悪いほうだったけれど、まさかアラサーの今、さらに落ちるとは……仕事上、やたらとパソコンを見ているから仕方がないかも、と思いつつ、どこかで「いやもしかして年齢のせい……?」など...
素読。手法は知っていたが、その意義についてはあまり深く考えたことがなかった。しかし安達忠夫さんの『素読のすすめ』を読んで、重要性をしみじみと感じた。 「文章の意味理解を後まわしにして、ひたすら朗誦していく」という素読の方...
押上に赴いた際、GoogleMapを見ながらふらふらと散歩をしていたら『バナナファクトリー』という名前を見かけた。バナナ好きとしては、気になってしょうがない……というわけで、その名を目掛けてずんずん歩いて行ったのであった...
翻訳家・岸本佐知子さんのエッセイは、だいたいにやにやしながら読む。ゲラゲラ笑う、というのではないし、くすくすでもない。にやにや、が正しい。 とにかく物事を見る視点が面白くて好きだ。にやりと笑って「なるほど」とついつい頷い...
阿川佐和子さんはエッセイや対談をよく読ませていただいていて、檀ふみさんはVISAの連載「元気のダンドリ」の大ファン、という私である。そんな好きなお二人のWエッセイ、『ああ言えばこう食う』はやはり、知とユーモアに溢れていた...
食品サンプルはもはや、立派な日本文化の一つのように思う。海外から食品サンプルを作ってみたくてやって来る、という話もよく聞くし、精巧に出来上がったものを見かけると「これはすごいなあ」と感動もする。しかし。しかし、である。 ...
『生きるコント』、タイトルが秀逸である。著者の大宮エリーさんのまわりでは、つねに面白おかしいことが起きているらしい。同書で語られるエピソードの数々はとにかく「そんなことある!?」の連続で、「ふふっ」「ははっ」と声に出して...
朝井リョウさんのエッセイ『風と共にゆとりぬ』の中に、会社員という「枠」を手放した話があった。これまで作家と会社員の仕事を両立してきたが、ある仕事をきっかけに作家業のみに集中することにしたのだという。 退職して感じたことは...
数ある飲食店の業態の中で、一番愛しているなあと思うのは、実のところ居酒屋な私である。なんで、と言われると雰囲気が、お客さんの賑わう様子が、雑多なメニューが、好きだから。一人で行くのも良し、少人数で行くのも良し、たまに大人...