遠くに住んでいる人を、近くに感じるようになった日。『グアテマラの弟』片桐はいり
片桐はいりさんのエッセイ『グアテマラの弟』は、グアテマラに移住した弟の話が綴られている。もともと仲良くなかったはずなのに、遠くに住むことで逆に連絡を取るようになり、ネットで電話できるようになってからは、近所の家族よりも顔...
片桐はいりさんのエッセイ『グアテマラの弟』は、グアテマラに移住した弟の話が綴られている。もともと仲良くなかったはずなのに、遠くに住むことで逆に連絡を取るようになり、ネットで電話できるようになってからは、近所の家族よりも顔...
浅草に赴くと、大きな「浅草むぎとろ」という看板がいつも見える。『浅草むぎとろ本店』、1929年から続く老舗だ。美味しそうだなあと思いつつ一度も行ったことがなかったので、ついに行ってみることに。 ランチでお邪魔し、お刺身の...
コロナ禍に入って3年以上。テレワークにより、そこそこに体力が失われていっていることは理解していたつもりだった。ただ、正直に言えば、軽く運動をするだけで疲れるレベルだろうと高を括っていた。 現在、体力の減少は、至るところで...
クリームチーズの味噌漬けを、ずっと作ってみたいと思っていた。だって、おつまみとして最強な気がしませんか……? 味噌もクリームチーズも大好きだから美味しいことは間違いないし、ワインにも日本酒にも焼酎にも合うだろうし…… 飲...
子どもの頃から今まで、手を変え品を変え、さまざまな形で読書記録をつけてきた。手書きノートやSNS、読書メーターのようなサービス……いろいろ使った挙句、現在はこのブログにほぼ落ち着いている。 もちろん本を読むだけ、楽しむだ...
「木漏れ日」は外国語で通じないらしいと、誰かから聞いた。木から漏れ出る光ということは示せても、温かみ、穏やかな様子というニュアンスは伝わらない。あるいは、「コストパフォーマンス」。コスパを気にする概念がそもそも海外にはな...
杏さん、大倉眞一郎さんが本を一冊ずつ持ち寄って四方山話を行うラジオを収めた『BOOK BAR:お好みの本、あります。』。それぞれが本を紹介するだけでなく、その本から関連すること、ほとんどしないことまで、ゆるりとトークして...
オカヤイヅミさんのマンガ『ものするひと』は、アルバイトをしながら小説家として生計を立てているスギウラさんの物語。彼の暮らしぶりや考え方があちこちに散りばめられていて、その優しい世界観が魅力の一つになっている。 動じない(...
食×アートには弱い。美術館に行って食卓の風景の絵画を見つけると、気がつけばじっと立ち止まって、眺めている。思うに、私は食べ物を「美味しい」とは別に「かわいい」「美しい」などの感情で捉えることも多いからかもしれない。その証...
散歩が好きだ。知らない道を歩くことに、ロマンを感じるタイプである。 『ニッポン線路つたい歩き』は、全散歩好きに薦めたい一冊。著者の久住昌之さんが線路を伝って散歩をした記録が綴られているのだが、今私は、この「線路つたい歩き...