村井弦斎『台所重宝記』。良い食材を見分ける、より美味しく料理を作る昔ながらの知恵
村井弦斎『台所重宝記』は、1905(明治38)年に初版発行。小説『食道楽』から実用部分をピックアップして再編集された、台所仕事に関する実用書だ。 当時、知識を学ぶ本が多かった中で「実際に役に立つ本」として珍しがられ、重宝...
村井弦斎『台所重宝記』は、1905(明治38)年に初版発行。小説『食道楽』から実用部分をピックアップして再編集された、台所仕事に関する実用書だ。 当時、知識を学ぶ本が多かった中で「実際に役に立つ本」として珍しがられ、重宝...
映画『青葉家のテーブル』では、美大の予備校に通う女の子二人がZINEを作るシーンがある。お互い一ページずつ好きなことを書いて交換しながら、完成させていく。内容は日記であったりデッサンであったり、コラージュしていたりと、ペ...
海外文学には、日本文学とはまた違った魅力がある。特に海外の文化や習慣、歴史等を知れるのは面白く、私は大好き。特にイギリス文学が好きで、院にまで進んでしまったオタクである。 「BOOK MARK」はもともとフリーペーパーで...
いつでも美味しいご飯を食べたい。でもなかなか料理をする時間が取れないまま、適当に済ませてしまうことも多々ある。そんなとき、常備菜をきちんと準備している人や、段取りよく何でもこなしている人を見ると、尊敬の念が堪えない。 「...
ずいぶん前に「大塚国際美術館」を訪れた際、モネの「睡蓮」の屋外展示を観た。それまでモネ、ひいては印象派画家たちの描く絵画に関心を持ったことはほとんどなく、どちらかといえばボッティチェリのような宗教画が好きだった。 ところ...
『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOK MARK』を読んでいて、ふと思い出したことがある。それは、私が思春期にアメリカのYA(ヤングアダルト)小説をめちゃくちゃ読んでいたということだ。 YA(ヤングアダルト)とは、...
「町中華」ブームをひしひしと感じている。懐かしのメニューと味、昭和を感じるレトロな雰囲気……若い世代にとって逆に新鮮であることは確か。私も好きです、特に町中華飲みは最高。 ……とは言っても、町中華って本当に“町に何気なく...
『野菜』以来、細川亜衣さんのレシピ本のファンになっている。写真集のように美しい調理過程の写真、番号を掲載しない物語のようなレシピ、個性豊かな味付けと食の組み合わせ、読み心地の良いエッセイ。真似して作るのはもちろん、眺めて...
美味しいものには目がない。気になる店はたくさんあるし、食べたいものもおそらく死ぬまで増え続ける。グルメといえば聞こえはいいかもしれないが、基本的に興味のあるものは何でも食べてみたい。どちらかといえば「雑食」という言葉の方...
『掃除婦のための手引き書』を読み始めたとき、各々の物語が何を意味しているのかよく理解できなかった。各主人公の年齢や性別、属性はバラバラで、舞台もそれぞれ異なる。 しかし、読み進めていくうちにその文章の美しさに魅せられ、属...