大人女子が存分にスケボーを楽しむ! マキヒロチ『sketchy(スケッチー)』①



大人になってから始めた趣味がある人は、どれくらいいるのだろう。私は正直、思いつかない。でも、大人になっても夢中になれる趣味がどんどん増えていくのってとてもいい。歳を重ねる魅力の一つだと思う。

マキヒロチさんのマンガ『Sketchy(スケッチー)』は、アラサー女性・憧子(あこ)がある日一人のガールズスケーターに心を奪われ、自分もスケートボードを始める物語だ。大人だって、女だって、スケボーを楽しんでもいい、もっと自分のやりたいことをやってもいいと思わせてくれる作品となっている。

スケボーにのめり込む憧子に、勇気をもらう

主人公の憧子は、なんとなくさえない生活を送っている。仕事に満足はしていないし、友人たちとは折り合いが悪く、価値観が合わないものの付き合いを続けている。恋人は仕事の文句ばかりを言っているような人物だ。

ある日の帰り道、ストレスを解消するようにビールを飲みながら歩いていると、足がもつれて垣根に倒れ込んでしまう。するとなんと、目の前をスケボーに乗って勢いよく飛び越えていく女の子が現れた。

それ以来、その女の子のことが、頭の中から離れなくなる。その後、彼女のまわりの友人たちから名前を教えてもらい、より彼女とスケボーに関心を持つようになる。スケボーに試しに乗ってみたり、体験教室に通ってみたりと、ガールズスケーターへの一歩を踏み出していくのである。

思ったより滑れなかったり恥ずかしい思いもするが、「スケボーって楽しいなぁ」と満足感でいっぱいになっている憧子を見ていると、こちらまで幸せな気持ちになる。

ファッションで見るガールズスケーターの魅力

本作を読んで、スケボーの意外な魅力も知ることができた。それが、ガールズスケーターたちのファッション事情である。

ガールズスケーターたちは、動きやすいパンツスタイルをしているものだと私も思っていたが、本作品によれば、意外にスカートを履いて乗っている子も多いようだ。思えばスケボーは派手な技も多いが、乗っているだけであればスカートがめくれるような事態にはならないだろう。逆にフレアスカートを履いて乗ることで、スカートをはためかせるような可愛らしい演出をしているスケーターもいるそう。

作品内で描かれていたスケーターたちは皆思い思いのファッションを楽しんでいた。ファッションで見るスケボーも、かなり面白いのである。

本作は女性の生き方、考え方をリアルに描いた作品でありながらも、「ガールズスケーター」という職業やスケボーというスポーツに焦点を当てており、新しい視点を得ることができる。今までスケボーに関心がなかった私もかなり関心がわいて、わくわくドキドキしながら彼女たちの動向を見守っているのであった。