アフロ・ブラジル料理ってなんだ?



「大人ごはん」vol.3 の連載「何食べて生きてる?」にて、「アフロ・ブラジル料理」が紹介されていた。ブラジル料理であれば想像がつくが、アフロ・ブラジル料理となると全く想像がつかない。いったいどんな料理なのか、本誌の「アフロ・ブラジル料理を訪ねて」を参考に、その概要を学んだ。

アフロ・ブラジルとは何か

そもそも、アフロ・ブラジルとは何なのだろう。本誌によれば、ブラジル北東部のバイーア州に暮らす人々が食べている料理を指すという。

16世紀~19世紀頃、ヨーロッパでは奴隷貿易が盛んに行われており、バイーアは奴隷が到着する港として栄えていた。奴隷たちはバイーアにある砂糖のプランテーションで働かされていたが、後に砂糖の売価が下がり産業は衰退。そのうえ貿易の中心は金が発見されたブラジル南部に移ってしまい、バイーアの繁栄の時代は終わってしまったそうだ。

しかし、奴隷だった黒人たちが持ち込んだ食やカルチャーが残り、繫栄していた時代の文化と黒人の文化が混ざり合った「アフロ・ブラジル」の文化が出来上がった。アフロ・ブラジル料理はその中で生まれた料理で、今日でもバイーア人たちに親しまれているとのこと。

他国の食文化をも残す、伝統料理の数々

伝統料理がいくつか紹介されていたが、その中の一つに「アカラジェ」と呼ばれる料理があった。これは「ホットドッグのパンのようなもの」だといい、中におかずを挟んで食べる軽食の一つ。もともとナイジェリアの料理で、やはり貿易の中で伝わってきたもののようだ。

しかし、インタビュー記事によると、現地のナイジェリアでは近代化が進み、食も変化してきている。当然アカラジェも変わりゆく中、伝統的なものを食べられるのは、むしろバイーアのほうであるという。

基本的にアカラジェ作りはあまりに大変なため、テイクアウトで購入するか、レストランで食べることが一般的なのだという。おまけに、アカラジェを揚げるための「デンデ油」はトランス脂肪酸が多く含まれており、健康志向の都会人には好まれない。手間がかかる、体に悪いものを使用しているといった理由から、現地では衰退していったのかもしれないと、私は勝手に推察した。

本インタビューではほかにもさまざまなアフロ・ブラジル料理が紹介されている他、アフロ・ブラジルの文化にも触れられていて、とても興味深かった。機会があればぜひ、読んでみてほしいところだ。



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たけの
フリーの編集者・ライター。食関連の書籍・雑誌・Webサイトで活動中。祖父母は定食屋、両親はレストランを経営。飲食店一家に生まれ、食の虜に。美味しい飲食店や料理、食文化・歴史・ニュースなどを発信しています。